ジョニー・デップ“役に消える”熱演『MINAMATA』予告解禁 真田広之、國村隼らの場面写真も
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ジョニー・デップが制作・主演を務める映画『MINAMATA―ミナマタ―』より、日本版30秒予告編と場面写真11点が解禁された。
【動画】『MINAMATA―ミナマタ―』30秒予告編
熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く、日本における“四大公害病”のひとつ、水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミス氏とアイリーン・美緒子・スミス氏が1975年に発表した写真集『MINAMATA』だ。本作は、ユージンの遺作ともなったこの写真集を基に、同氏に長年憧れていたというジョニー自身の製作・主演で映画化したドラマ。共演はビル・ナイ、日本から真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子など実力派キャストが集結。音楽を坂本龍一が手掛けた。
30秒予告は、ユージン・スミスが危機にある水俣を訪れ、人々の前で「共に闘いたい」と語る姿や、激しい暴行を受け包帯だらけになりながらも、真実を伝えるために必死にカメラの前に立つ姿などが、坂本龍一による情感あふれる音楽をバックに映され、本人かと見間違うほど役になりきったジョニーの迫真の演技と、水俣での激しく熱いドラマを予感させる映像となっている。また、チッソに補償を求める活動のリーダーを演じた真田広之の鬼気迫る演技も映し出されている。
場面写真では、ユージンとアイリーン(美波)がチッソの工場の前で果敢に撮影に挑む姿、「LIFE」の編集長(ビル・ナイ)に水俣への取材を訴える場面、チッソの社長(國村隼)と相対するユージンなどを収録。他にも、水俣病の被害で生まれつき目が見えず話せない娘を持つ夫妻(浅野忠信、岩瀬晶子)、チッソに補償を求める中心メンバーの一人(加瀬亮)と水俣の調査をするユージンとアイリーンなど、緊迫のシーンと主要キャストたちそれぞれの複雑な表情を垣間見ることができる。
本作は2020年ベルリン国際映画祭で特別招待作としてワールドプレミア上映され、「デップが最高の演技を披露」「デップが役に消える」と各国メディアに絶賛された。ジョニーが、「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がれなければならない」と映画化を熱望し、自ら製作・主演を務めた、役者人生をかけた衝撃の感動作に注目だ。
映画『MINAMATA―ミナマタ―』は9月23日より全国公開。