佐藤健、『竜とそばかすの姫』主演・中村佳穂を称賛「素晴らしい表現者」
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俳優の佐藤健が16日、都内で行われたアニメ映画『竜とそばかすの姫』の初日舞台あいさつに中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りらとともに登壇。共演した中村の表現力に惜しみない賛辞を送った。
【写真】佐藤健、中村佳穂らキャスト集結 『竜とそばかすの姫』初日舞台あいさつの様子
本作は、原作・脚本・監督を務めた細田守のアニメ映画最新作。高知の田舎に住む17歳の女子高生・内藤鈴(中村)が、インターネットの仮想世界を舞台に、悩み葛藤しながらも成長する様を描き出す。
中村は開口一番、あいさつ代わりに劇中歌を軽やかに歌唱。「ここから全てが始まったと思うと、とても嬉しい」と満面の笑みをみせた。共演した佐藤については、「私のことを対等に、1人の演じている人として接してくださった。私の横道にそれたボールを丁寧に真ん中に戻してくださった。本当にお優しい方」と評した。
横で中村の美声を耳にした佐藤は、中村について「対等どころか、僕が教えを乞いたくなるぐらい素晴らしい表現者。歌うようにセリフを言い、呼吸して、語りかけるように歌を歌う方。呼吸がもう歌っている。すごい印象的。『それ、どうやってんの?』と思いました」と手放しで称賛した。
佐藤はまた、自身が演じた竜の声について、予告編と本編での違いに言及。「竜っぽい声を出すということで、エフェクトをかけていく約束のもと現場が進んでいった。そこを安心材料に(何かあっても)『エフェクトで何とかしてくれるだろう』と思って何とかやっていけた。試写を見たらエフェクトが外されていた。自分のシーンのところは冷静に見れていない。しかも予告編ではエフェクトかかっていたじゃないですか。試写で見るまで情報を隠蔽され続けていた」と話した。
本作は、仏カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映を実施。細田監督は現地から生中継で本イベントに参加し、公式上映後の周囲の反応を振り返って「ビックリした。あんなに長いスタンディングオベーションを受けたことがない。とても嬉しかったです。14分拍手し続けるなんて手が痛くなるのでは」と現地の興奮ぶりを報告。世界の名だたる監督・俳優らを見たと明かして「非日常空間ですね」と目を輝かせた。
成田は、細田の話を聞いて「素朴な疑問なんですけど、14分間拍手されているとき、何してるんですか?」と質問。「けっこう長いですよね。朝ドラ1話分ですよ!」とツッコみ、佐藤らの笑いを誘っていた。
映画『竜とそばかすの姫』は現在公開中。