有村架純&志尊淳、コロナ禍で働く人の“声なき声”に気付き「人と話すことを大事にしたい」
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女優の有村架純と俳優の志尊淳が16日、都内で開催された映画『人と仕事』の完成報告イベントに出席。コロナ禍で働く人々にインタビューした際の気付きを明かした。
【写真】有村架純&志尊淳、全身ショット 『人と仕事』完成報告イベントより
『新聞記者』など、挑戦的なテーマの作品を次々と生み出しているスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画する本作は、コロナ禍にある日本の職場で働く保育士や介護士など「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる人々をはじめとする声なき仕事人たちの現状をレポートするドキュメンタリー映画。イベントには、森ガキ侑大監督も登壇した。
当初は有村、志尊で保育士をテーマにした映画を作る予定だったが、コロナ禍で中止に。河村の提案でドキュメンタリーを作ることになった。有村は話を聞いた際、「不安で悩みましたし、森ガキさんたちとたくさん話をしました」と打ち明け、「話し合いを重ね、自分本位なドキュメンタリーではなく、皆さんに寄り添う作品になるのかなと感じ、一緒に頑張りたいと思いました」と回顧。志尊も「作品を絶やしたくないという思いだけはあった」と口にし、「どうしたらいいのか悩みましたが、河村さんの熱量に影響を受けました」と振り返った。
劇中では、2人がさまざまな人々にインタビューをしていく。志尊は「皆さんはるかに深い苦悩を感じていて。それを知ることができてよかったです」と真摯に明かす。有村も「表面的な悩みや葛藤の奥のあるものを一部分でも知ることができたのが大きくて。人と話すことを大事にしたいし、会わないと人の温もりは感じられないなと思いました」としみじみ。
2人が保育園で保育士体験をする一幕も。10代の時、保育士になることが夢だったという志尊は「楽しかったけど、毎日されてる保育士さんはすごいなと思いました」と口にし、「逆に僕が遊んでもらいました」と苦笑い。有村も「子供たちと触れ合うことでエネルギーをもらって、元気になった日で。大変さも実感し、好きという気持ちがないとお仕事は続けられないなと思いました」と心境を語った。
つらかったことを聞かれると、志尊は監督と渋谷にゲリラ取材に行った際、10人ほど無視されたと言い、「見向きもしてくれないので、心が痛くて。メンタルが持たないので監督に『帰りたいです』って言ってました」と告白。有村は、コロナ禍での役者業について「自分にできることは現場で100%の結果を残すために努めるだけ。より皆さんの心に残る作品を届けたいという気持ちは強くなりました。仕事は私にとってもなくてはならないものです」とコメント。志尊は「誰もがわからない状況。僕にできることを精一杯やりたいという思いだけ」と語っていた。
映画『人と仕事』は、10月8日より全国で3週間限定上映。