アレサ・フランクリンの苦悩と“心の叫び” 『リスペクト』歌声に心震わせる予告解禁
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女優・歌手のジェニファー・ハドソンがソウルの女王アレサ・フランクリン役で主演する映画『リスペクト』より、圧巻の歌声が響き渡る予告映像が解禁された。
【動画】映画『リスペクト』予告編
映画デビュー作『ドリームガールズ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、歌手としてもグラミー賞を制したジェニファーが本作で演じるのは、これまでにグラミー賞を20回受賞しているほか、女性アーティスト初の「ロックの殿堂入り」を果たし、ローリング・ストーン誌で「歴史上もっとも偉大なシンガー」第1位にも輝いているアレサ・フランクリン。
今回の映画化にあたっては、2018年に享年76歳で他界したアレサ本人が生前にジェニファーを指名し、この運命的なキャスティングが実現。本人から直々にオファーを受けたジェニファーは、自分自身の声とアレサの声の比較、また、年代ごとのアレサの声を研究し、少しでも憧れのアレサに近づけるよう徹底した役作りを行った。
少女のころから抜群の歌唱力で天才と称され、きらびやかなショービズ界の華となったアレサ。しかしその裏に隠されていたのは、尊敬する父、愛する夫からの束縛や裏切りだった。極限まで追い詰められる中、すべてを捨て自分の力で生きていく覚悟を決めたアレサは、ステージに立ち観客にこう語り掛ける。「この曲を、不当に扱われている全ての人に贈ります」。自らの心の叫びを込めたアレサの圧倒的な歌声は、やがて世界を歓喜と興奮で包み込んでいく―。
予告映像は、10歳にして天才的な歌声を持つアレサに、父親(フォレスト・ウィテカー)が「いずれお前は天才歌手になる」と期待をこめた言葉をかける場面からスタート。アレサの才能は周囲の大人たちにも知れ渡り、彼女には明るい未来が待っていると思われた。しかし、成長したアレサを待ち受けていたのは、ヒット曲に恵まれない日々や、信頼していた父からの激しい束縛、そして愛する夫(マーロン・ウェイアンズ)からの心無い扱いだった。
自由を奪われ自分を見失いつつあったアレサを見て、彼女が尊敬して止まない歌手ダイアナ・ワシントンは「あんたの歌を見つけなさい」と助言。自分自身の声に耳を傾け、初めて自分自身の想いを歌い始めたアレサは、自分を抑えつけるものに立ち向かう決心をする。
映像の中盤、「私は変わる。歌いたいことがある」と力強く訴えるアレサ。“リスペクト”を取り戻し、【誰もがもっと自分らしく】という“心の叫び”を解放した彼女の歌声は、同じく不当な扱いを受けている世界中の人々の心を震わせていく。ジェニファーが歌う「シンク」や「リスペクト」、「ナチュラル・ウーマン」といったアレサの名曲が響き渡る中、「ソウルの女王」が誕生する瞬間が垣間見えるエモーショナルな予告となっている。
映画『リスペクト』は11月5日より全国公開。