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『ミラベルと魔法だらけの家』個性的な家族たち&魔法のギフトを一挙紹介

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映画『ミラベルと魔法だらけの家』メインビジュアル
映画『ミラベルと魔法だらけの家』メインビジュアル(C)2021 Disney. All Rights Reserved.

 ディズニー・アニメーション・スタジオの新作オリジナル・ミュージカル『ミラベルと魔法だらけの家』。本作でスポットが当てられたのは《家族との関係》だ。主人公ミラベルの家族が、それぞれの持つユニークな“魔法のギフト(才能)”の力で人々を助け、楽しく生活している中、ただ1人魔法のギフトを持たないミラベルはコンプレックスや疎外感を心に秘めている。ここでは、そんなミラベルに寄り添い、時に悩ませる不思議な家族の面々を紹介する。

【写真】魔法の家族が大集合 『ミラベルと魔法だらけの家』場面写真

 ミラベルの祖母のアルマおばあちゃんは、マドリガル家の家長。彼女の子どもたちである三つ子のフリエッタ、ぺパ、ブルーノが5歳の誕生日に家から魔法のギフトを授かり、それ以来魔法の家族の伝統を守っている。それぞれの能力を尊重し、人のために力を使うように言い聞かせる、温かさと厳しさを併せ持つ女性だ。ミラベルとは深い絆があるが、魔法の伝統を大事にするあまり、ミラベルにだけ魔法のギフトがないことから2人の仲に距離ができてしまっている。

 アルマおばあちゃんの娘の1人でミラベルの母親であるフリエッタは“癒しのギフト”を授かっている。彼女が愛情を込めて作った食事には魔法が宿り、けがを治すこともできる。マジカルな家族の女性と結婚し、自身はギフトを持たないミラベルの父アグスティンは、おっちょこちょいで事故を起こしがちだが、娘思いのお父さんだ。

 ミラベルの2人の姉イサベラとルイーサは、ミラベルが“普通な自分”とは対照的に感じる最も身近な存在。“花を咲かせるギフト”という美しい魔法で周囲を笑顔にする長姉イサベラは、ギフトだけでなく気品と落ち着きがあり誰もが憧れる完璧な女の子。次姉ルイーサは“力(パワー)のギフト”を授かり、5頭のロバやレンガでできた橋を持ち上げてしまうほどの力持ち。優しくタフな性格でみんなから頼りにされている。非の打ちどころがない姉たちだが、実は周囲からの期待をうれしく思う反面、プレッシャーにも感じている。

 そのほかにも、感情で“天気をコントロールするギフト”を持つミラベルのおばのペパ、その子供でいとこたちのカミロ(頭で思った人物の見た目に瞬時に変わることができる変身のギフト)、アントニオ(動物とコミュニケーションが取れるギフト)、ドロレス(どんな小さな声も聞こえる聴力のギフト)らユニークなギフトを持つ血縁者たち。ミラベルの父と同様にマドリガル家出身でないためギフトを持たないペパの夫フェリックス、イサベラの婚約者マリアーノが加わり、にぎやかで多様なマドリガル家を形成している。

 アルマおばあちゃんが生んだ三つ子の1人で、“未来を見るギフト”を授かったものの、ミラベルが覚えていないほど長い間疎遠になっているおじブルーノも、物語の鍵をにぎる忘れてはならない存在だ。

 本作の制作にあたりフィルムメーカーたちは、舞台設定やキャラクターを考案するより前に“家族”を作品の中心に据えようと決めていたという。家族であるからこそ複雑になってしまう人間関係、特にいくつもの世代の人々が織りなす興味の尽きない関係性について掘り下げた。愛情深くも時にかたくなな祖母、癒しを与え優しく見守る両親、ついライバル視してしまう兄弟や姉妹、いとこたち、変わり者のおじやおば…。

 「キャラクターの、1対1ではなく大家族とのストーリーを語れたら、素晴らしく面白いのではないかと私たちは考えました」と監督のバイロン・ハワードが語るように、本作では誰もが身近な家族を連想してしまうようなリアリティにあふれたキャラクターの物語が、魔法にあふれた世界を通し、鮮やかに描かれる。

 アニメ映画『ミラベルと魔法だらけの家』は、11月26日より全国公開。

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