【プレビュー】令和に蘇った『ワイズマンズワールド リトライ』は“探索”と“バトル”に振り切った古典的RPGの体現者だった
P R:シティコネクション
■ 生まれ変わったビジュアル&音楽
本作を語る上でやはり触れておきたいのは、生まれ変わったグラフィックと、インストゥルメンタルユニット「soLi」が手掛けたBGM。原作は全てのグラフィックが温かみのあるドット絵で描かれており、古き良き古典的RPGを思わせる映像になっていた。本作ではキャラクターたちのグラフィックはドット絵のままに、背景はHD化で美麗に進化しているため、より視認性が向上。イラストレーター羽條氏による新たに描き起こされたキャラクターイラストも魅力的だ。
高精細になった背景と懐かしいドット絵という組み合わせが新しい。
BGMは、ギターのISAOとヴァイオリンの星野沙織からなるインストゥルメンタルユニット「soLi」の手で全曲フルアレンジされており、新曲も6曲追加。アレンジBGMはギターやヴァイオリンなど楽器の演奏が使われており、どれも原曲のよさはそのままによりカッコよく重厚な音に生まれ変わっていた。筆者は特にメインテーマ「Re;Try」とボス戦曲「力あるものへの挑み」がお気に入り。公式YouTubeチャンネルではサントラの視聴動画がアップされているので試しに視聴してみてほしい。
■ ロード時間など気になったところや総評
筆者はスイッチでRPGを遊ぶときは携帯モードでリラックスしながら遊ぶのが好きなので、ロード時間はかなり気になるポイントであったが、ほとんど気にならなかった。タイトル画面からセーブデータを選んで動かせるようになるまでも約13秒ほどとスムーズであったし、敵シンボルとの接触から戦闘画面への移行も約3秒と、どのシーンでもロードはさほど気にならない短さだった。そのほか、遊んでいて気になったところは以下の通り。
・画面右下のミニマップが拡大縮小できないため、都度Xボタンのメニューから全体マップを確認するのが少し手間だった。
・Xボタンのメニューからいつでもセーブができるのは便利だが、ロードするには一度ゲームを終了する必要がある。
・一部のシステムのチュートリアルが後から再確認できない。
しかしながら総評としては「こういうオーソドックスなRPGって普遍的な良さがあっていいな」に尽きる。ひたすらモンスターと戦ってパーティを強くしていく硬派さはまさに古典的RPG。原作を遊んだことがあるファンには久しぶりに遊んでほしいし、逆に原作を知らなかった現代のゲーマーにも遊んでもらって「古き良きってこういうことなのか」と感じてほしい。
『ワイズマンズワールド リトライ』は、Nintendo Switch、PS5、PS4向けに5月30日発売(Xbox One、Steamは2024年発売予定)。
文:舘はじめ/クランクイン!編集部
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