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「アニサマ」は舞台裏にも緊張感走るガチ勝負! 編集者に聞くアニソンフェス事情

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 「地方のイベント複合型、地方フェス型は街おこしと連動している場合が多いですが、徳島市の『マチ☆アソビ』など、元気なイベントがようやく出てきたなという印象です。特に地方フェス型は首都圏ライブと同じことをするのではなく、地元ゆかりのアーティストを集めるなどの工夫が必要なのかな、と。その意味では、I’veなどの人気音楽レーベル、藍井エイルさんやRayさんなど道産子アーティストを多数抱える札幌市の「きたまえ」は、今後、より特色が出しやすいはず。また、近年増加しているのがメーカー主催型。それだけ各社が抱えるアニソンアーティストも増え、主催イベントを行いやすくなっているのでしょう」。

 そんなアニソンフェスのなかでも、頂点といえるのが“アニサマ”こと「Animelo Summer Live」だ。スタートは05年夏。国立代々木競技場第一体育館、日本武道館、さいたまスーパーアリーナ メインアリーナ2デイズ、さいたまスーパーアリーナ スタジアムモード2デイズ、さいたまスーパーアリーナ スタジアムモード3デイズ公演へと、着実に会場も動員も拡大。世界最大のアニソンフェスへと成長した。西原氏が編集長を務める『リスアニ!』は、そのアニサマの公式パンフレット制作も手がけている。

 「今年で10回目を数えるアニサマは、世界最大のアニソンフェス。ここ数年、パンフレット制作のために出演者インタビューをしますが、どの人も『アニサマに出演できるのは、とても光栄なこと』だと言います。ただし、アニサマへの出演は人気アニソンアーティストの証明でもあると同時に、強烈なプレッシャーなんです。新人は1、2曲、各日のトリを務めるアーティストでも4曲程度というレギュレーションのアニサマは、熱心なファンに支えられているジャンルだからこそ、そこでの出来不出来は確実に全国に伝播します。出演者もそれを知っていますから、舞台裏は想像以上に緊張感に溢れているとか。何万人もの前で歌うのは初という新人の中には、プレッシャーのあまり具合が悪くなる人がいるほどです。もちろん、イベント自体は楽しいお祭りではあるのですが、出演者にとってのアニサマは、真剣勝負の場でもあるんです」。

 そう聞くと、あの華やかなステージにあふれる熱気は、プレッシャーを跳ね返そうとする出演者の熱からも生まれていることが理解できる。今年も8月29日から3日間、さいたまスーパーアリーナ(スタジアムモード)を舞台に、50組を越えるアニソンアーティストが夢の競演を果たす「Animelo Summer Live 2014 ‐ONENESS‐」には、ぜひ注目したい。(取材・文・写真:阿部美香)

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