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七色の声を持つ男・山寺宏一、仕事の流儀は「プラスアルファでお返しすること」

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 映画、アニメで演じたキャラクターは数知れず。“声優界のドン”とも言うべき存在ながら、「僕なんて、なんの個性もなかった平凡な子どもでしたから。たまたまラッキーなことに、唯一の武器である声というものをあの手この手で駆使して、なんとかやらせていただいている感じなんですよ」と、驚くほど謙虚な言葉を口にする。

 主人公エメットも、平凡な青年ながら、あらゆる不安を乗り越えて試練に立ち向かおうとするが、山寺も同じような心境だそうで、「僕はね、仕事の数に対しての“ビビる数”でいったら、日本一の自信がありますよ」と笑う。「これだけ色々とやらせていただいているのにね。もちろんセリフを言っている時は、その役になりきっているので余計なことは考えないようにしていますが、新しいことに飛び込む時はいつも不安なんです」。

 「ジム・キャリーだって、エディ・マーフィーだって、僕じゃない人がやることもあるから。いつ変えられるかもわからない。でもその分、声優界にはいろんなチャンスがあるということなんですよ」と続けるが、そんな中、モットーにしているのが「必ず、求められていることのプラスアルファでお返しすること」。清々しい笑顔に、仕事へのプライドがみなぎる。

 あらゆるヒーローが登場する本作だが、最後に山寺にとってのヒーローを聞いてみた。「僕は宮城県出身で、こよなく東北を愛する人間なんです。なので、僕にとってのヒーローは、東北楽天ゴールデンイーグルスのナイン。いつも元気をもらっていますね。やっぱりひたむき頑張る姿は、人に勇気を与えるんです。我々の仕事も、人に勇気を与えられるようなものだと思うので、頑張らなきゃ!と思います」。(取材・文:成田おり枝)

 『LEGO(R)ムービー ザ・ゲーム』は11月6日発売予定。

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