また現在、『秋葉系DJの教科書』『オトカルチャー』など、アニクラを取り扱う書籍の発刊が相次ぎシーンの盛り上がりが垣間見えるが、イベントを通してシーンを見渡してきた一人として、現況を振り返って頂いた。

　「まず、ジャンルが広がってきたというのがあると思います。以前は、クラブもアニメもアンダーグラウンドの中にあり、いわば“アングラ中のアングラ”というジャンルだったのかなと。ただ今は、認知度が上がりレジャーレーベルがアニクライベントを手掛けるほどに成長しました。また、PCやスマホの普及によりいわゆる“PCDJ”が当たり前となり、プレイする人たちの敷居も低くなりましたね」。

　そして現在、同イベントはクラウドファウンディングによる運営も成功を収めているが、今後の展望についても伺った。

　「本編はもちろん、他のイベントとのコラボもより強化したいですね。今年1月、中野を離れてお台場のジョイポリスで開催しましたが、外部の方たちと協力するとやはり、自分たちの軸や足りない部分がより明確に見えてくるんですよね。リアニ自体も徐々に地盤が固まりつつあるので、次のステップへ進んでいきたいと思います」と展望を語る。盛り上げを見せる“アニクラ”シーンの中でも、最も勢いがあるイベントのひとつ「Re：animation」は要チェックだ。

　次回「Re：animation 7 ‐Rave in NAKANO‐」は11月23日10時から開催。人気声優・上坂すみれをはじめゲストも多数登場する。入場無料なので、アニメ・アニソンを愛する人はぜひとも足を運んでみてはどうだろうか。（取材・文／カネコシュウヘイ）