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『半沢』岸川部長の森田順平、声優業に言及「俳優として重要な要素」

海外ドラマ

 本作は、極北の閉鎖空間で起こった、遺伝子操作を巡る恐怖の事件を描いたサイエンス・スリラー。中心人物アランを取り巻く人間模様もドラマの魅力であるが、森田は物語を分析しつつ役作りについて「アランは、本当に自分の仕事とウィルス研究が大好きで、人間関係はかまっていられない。まるで子供に与えられたおもちゃみたいなもの。その中で弟・ピーターとは兄弟愛の強さを見せている。その点を重視し、逆にほかのことにはあまり頓着しないように見せることを意識しました」。

 そんな中、唯一アランとの関係で特異な性質を見せるのが、真田広之演じる科学者、ヒロシ・ハタケ。“共演者”である真田との取組み方法として「アランはヒロシを『弟にひどい仕打ちをした人間』と思い込み、一方的に憎んでいる。だからその関係を表現できるように、彼を仮想敵として意識することを考えました」。

 また、作品を観た森田は「とても複雑な作品で、ふっと疑問点が出てくる度に『どういうことなんだ?』と筋を考えていると、そこから急にストーリーが展開し始める。そういう興味の動きの繰り返しが、この作品の面白さではないでしょうか」と語る。

 物語の内容が閉鎖空間で実際に起こり得そうなストーリー、場面を独特に描写された映像の見事さと合わせて、サウンド面のアプローチがユニーク。特に冒頭と要所に流れる、バート・バカラックの名作「サン・ホセへの道」をはじめとするさわやかなハーモニーサウンドは、不思議にもミステリアスな雰囲気をあおり、観るものを映像に引き込んでいく。この異色のドラマ、是非多くの人にチェックしてみてもらいたい。(取材・文:桂伸也)

 海外ドラマ『HELIX‐黒い遺伝子‐』(全13話)は、全国無料のBSテレビ局 Dlife(ディーライフ)にて、吹替版2015年1月10日より毎週土曜23時、字幕版2015年1月16日より毎週金曜25時~全国放送。

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