ルパン三世、ブラック・ジャック、おそ松くん… 新たに描かれる“往年の名作”の魅力
続いて、手塚治虫の生み出した孤高のヒーロー、ブラック・ジャックの若かりし頃を描く『ヤング ブラック・ジャック』。「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で連載中の同名コミックを原作に、ブラック・ジャックがなぜ無免許で法外な金額を要求する闇医者となったのかに迫る意欲作だ。第1話を見た人は、誰もが「こんな肉体していたの!?」とその肉体美に目を奪われたはず。恥ずかしながら、細マッチョで傷だらけのワイルドな肉体を見せつけられソワソワとしてしまったものの、安心してください。根底に流れている熱きテーマはまったくブレていない。
『ブラック・ジャック』は医師免許を持っていた手塚が一定の価値観でははかりきれない命の尊さを描き、「なぜ生きるのか」という生命賛歌を必死にうたいあげた傑作だ。ぜひ、若きブラック・ジャックが抱く命に対する葛藤に注目したい。
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