「錦秋十月大歌舞伎」演目発表! 七代目&八代目尾上菊五郎、片岡仁左衛門、尾上松緑、片岡愛之助ら揃う
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10月の歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎(きんしゅうじゅうがつおおかぶき)」の演目と主な配役が決定した。七代目尾上菊五郎、片岡仁左衛門、尾上松緑、八代目尾上菊五郎、片岡愛之助をはじめとした顔合わせで、名作の数々を三部制にて上演する。
【写真】各々の演目も! 「錦秋十月大歌舞伎」出演陣をチェック
第一部は、ケレン味あふれる演出が魅力の『鯉(こい)つかみ』から。平成24(2012)年に永楽館で務めて以降、明治座、博多座、大阪松竹座と各地で好評を博してきた片岡愛之助が、ついに歌舞伎座で滝窓志賀之助実は鯉の精を務める。本性をあらわした鯉の精と戦う大立ち回りや泳ぎ六法など、歌舞伎の醍醐味(だいごみ)が詰まった爽快な舞台だ。
歌舞伎の三大名作のひとつ『義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)』より、人気の場面「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」通称「四の切」では、八代目尾上菊五郎が佐藤忠信実は源九郎狐、そして七代目尾上菊五郎が源義経を務める。狐の親子の情愛を描くことに重点を置いた音羽屋型で、心温まる物語を堪能できる。
第二部は、時代物の大作『近江源氏先陣館 盛綱陣屋(おうみげんじせんじんやかた もりつなじんや)』。主人公の佐々木盛綱はダブルキャストでの上演となり、Aプロでは片岡仁左衛門、Bプロでは八代目菊五郎が務める。戦場で心ならずも敵同士となった佐々木盛綱・高綱兄弟の悲劇を描く物語。戦乱の悲情さ、兄弟の葛藤、親子の情愛が描かれた本作は、本年5月大阪松竹座さよなら公演「御名残五月大歌舞伎」でも至高の舞台として感動を呼んだ仁左衛門と、この度が二度目となる八代目菊五郎、それぞれの魅力が滲む一幕。
続く『山帰強桔梗(やまがえりまけぬききょう)』は文政6(1823)年、三世坂東三津五郎が森田座で初演して以来、三津五郎家の芸として受け継がれてきた清元の舞踊。平成15(2003)年に歌舞伎座で十世坂東三津五郎が務めて以来23年ぶりの上演となるこの度は、十世三津五郎の長男・坂東巳之助による山帰り大吉が、いなせな江戸っ子の様子を洒脱(しゃだつ)に踊る。
第三部は、壮大な歴史ロマンが人々を魅了する『義経千本桜』より、「渡海屋 (とかいや) 」「大物浦(だいもつのうら)」。尾上松緑が主人公・渡海屋銀平実は新中納言知盛を演じるのは、平成24(2012)と私語園座以来14年ぶり。渡海屋でのさっそうとした姿から一転、大物浦では、復讐(ふくしゅう)の鬼となってすさまじい執念で義経に迫り、満身創痍(そうい)で繰り広げる大立ち回り、いかりを担いで入水する知盛の壮絶な最期が見どころだ。
打ち出しは、舞踊二題『屋敷娘(やしきむすめ)』『近江のお兼(かね)』でにぎやかに。中村壱太郎と尾上眞秀があでやかに舞う『屋敷娘』では、眞秀が本格的な女方の踊りに挑む。『近江のお兼』では、現在新橋演舞場にて上演中のスーパー歌舞伎『もののけ姫』でサン役を務める壱太郎が、男勝りの美しい娘・近江のお兼にふんし、長い布晒を使って華やかに踊る。
令和8年10月歌舞伎座 「錦秋十月大歌舞伎」は、歌舞伎座にて10月2~20日上演(9日休演)。
【公演概要】
「錦秋十月大歌舞伎」
■会 場:歌舞伎座
■演 目:
第一部 『鯉つかみ』、『義経千本桜 川連法眼館』
第二部 『近江源氏先陣館 盛綱陣屋』、『山帰強桔梗』
第三部 『義経千本桜 渡海屋・大物浦』、『屋敷娘』、『近江のお兼』