大槻裕一&野村裕基、「刀剣乱舞」と伝統芸能を見事融合 『能 狂言 刀剣乱舞』第一弾公演レポート到着!
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『能 狂言 刀剣乱舞』第一弾 妖蜘蛛編が、7月28日から29 日、8月24日から26日に東京・国立能楽堂、9月11日から12日に京都・金剛能楽堂で上演された(12月に東京、2027年2月に大阪に追加公演あり)。
【写真】大槻裕一&野村裕基が躍動! 『能 狂言 刀剣乱舞』舞台写真
これまでもさまざまなメディアミックス作品の展開がされてきた大人気ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』(DMM GAMES/NITRO PLUS)が能狂言化された舞台で、今回第一弾公演として上演されたのは、刀剣男士の髭切・膝丸が登場する「妖蜘蛛編」だ。弟の膝丸役をシテ方観世流の大槻裕一、兄の髭切役を狂言方和泉流の野村裕基がそれぞれ務めている。
冒頭、膝丸と髭切が2205年の未来から、歴史改変を目論む「時間遡行軍」を討つために、平安時代の源頼光の元へ向かうことが語られる。頼光は、本作のベースとなっている能の演目「土蜘蛛」に登場する武将で、頼光が土蜘蛛を退治した際に使った刀剣が膝丸であるという伝承がある。また、頼光が髭切を所有していた時代に、頼光の家臣が髭切で鬼退治をしたという伝承もあり、どちらも頼光とは縁のある刀剣である。かつての主である頼光を助けるために、2人は過去へ旅立つのであった。
膝丸と髭切が見所から登場する演出に、まず驚かされる。舞台鑑賞において、舞台と客席(能楽公演では見所)は基本的に空間が分かれており、観客は舞台上で起こることをいわば“傍観者”の立場で眺めることになる。しかし、演者が見所に現れることにより、観客をただの傍観者にはしない、作品世界と現実とが地続きであることを示す。膝丸と髭切が、現代的なくだけた口調や言葉遣いを用いて、笑いの要素を含んだやり取りを行うことで、見所の空気を和ませると同時に、作品世界と現実世界の境界線を曖昧にしていく効果が感じられた。
また、能楽鑑賞初心者の「難しくて分からないのではないか」という緊張感を、初期段階でほぐすことにも成功している。弟の名を忘れてしまうようなおおらかな性格の髭切を、狂言方の野村裕基が持ち前の軽やかさとユーモアで伸び伸びと表現する。そんな兄を冷静に受け止めるしっかりした弟像の膝丸をシテ方の大槻裕一が力強く演じ、物語のけん引役としての存在感を放つ。
【公演概要】
『能 狂言 刀剣乱舞』
7月28日・29日、8月24日~26日:東京・国立能楽堂
9月11日・12日:京都・金剛能楽堂
◆出演
大槻裕一
野村裕基
福王和幸
大槻文藏
◆監修
野村萬斎
◆作詞
大槻文藏 他
◆作調
亀井広忠
◆演出
わかぎゑふ
【公式サイト】https://touken-noh.com/
【公式X】@touken_nohkyo
【公式Instagram】@touken_noh_kyogen