『夕暮れに、手をつなぐ』“美しくて強気なハグ”をひも解く 永瀬廉だからこそできた衝撃
■音が、空豆を花火に誘った理由
寒さが残る3月に、夏の風物詩である花火をする。「花火しない?」と空豆を誘った音には、見えていたのだろうか。“一緒にいられない夏”が。
海野音(永瀬廉) (C)TBS
永瀬はどちらかというと、“静”の動きが似合う俳優だと思う。空豆のように天真らんまんなヒロインに振り回されたり、『新・信長公記』(読売テレビ・日本テレビ系)の信長のように、どっしりと構えたり。
だから、空豆をちょっぴり乱暴に抱きしめた時の衝撃が、すごかった。必死で空豆のことを忘れようとしたのに、「手をさ、伸ばしたら届くと?」なんてかわいいことを言うものだから、気持ちがあふれてしまったのだろう。第4話で、「なんてこと言うの?」と言った時と、同じような苦しい表情をしていた。
「あんな美しいハグ見たことない」「何度見ても音くんの強すぎるハグたまらん」と反響が集まった音の強気なハグ。ようやく、恋愛へと踏み出した二人は、このままお互いに“好き”を伝えることができるのだろうか。次週の最終話も、ハラハラしながら空豆と音の美しい時間を見守っていきたい。