『ボス恋』玉森裕太の子犬姿に「飼いたい」の声! 間宮祥太朗演じる中沢にも注目

カルチャー
2021年1月27日 20:30

■潤之介と異なる中沢の可愛さ

 1人1人の個性が強く、一見まとまりのないような編集部だが、中沢のような素直な人間の存在は、今後もかなり良い作用をもたらすことだろう。しかし、彼の良いところは仕事面だけではない。人懐っこい“子犬系男子”の潤之介とはまた異なった、ぶっきらぼうならではの可愛さが、中沢には備わっている。

 例えば冒頭、奈未と和泉が、光希の話題で盛り上がっている際、それまで自席でヘッドホンをしながら一人で漫画を読んでいた中沢が、「瀬尾光希か〜?」とニヤニヤしながら二人に近づいてくるシーンがある。第2話の奈未に『ヨビガミ』の良さを熱く伝えるシーンも印象的だったように、ここでも光希の良さと今回の特集についてノンストップで語りだす。普段は吐き捨てるような話し方だが、好きなことの話になると、語尾の音が高くなり、恍惚の表情を見せる中沢。一匹狼のようで、実は人が好きな点が中沢の可愛いところだ。

 また、あまり注目はされていないが、奈未が光希のもとへ訪れるために、中沢を誘いに来た映画館は、東京・渋谷にあるシアター・イメージフォーラム。アート系や映画好きにはたまらない特集上映を行うミニシアターで、ケリー・ライカートやヤスミン・アフマドなど、シネコンではお目にかかれない良質な作品を、ここでは見ることができる。運命の1本に出会うため、坂だらけの渋谷を自転車で走ってきた、趣味のために一直線な中沢を思うと、愛おしさを覚えずにはいられない。『ツン恋』で語った「カルチャーは、自分を着飾るための装飾品じゃない」の言葉も、カルチャーを下心無く愛せる人の言葉だった。人を簡単には寄せ付けないオーラを持ちながらも、気を許したときに見せる“真っ直ぐな心”は、中沢ならではの魅力である。

 『殺さない彼と死なない彼女』の監督・小林啓一が、ウェブ番組『活弁シネマ倶楽部』で、「死ね」や「殺すぞ」が口癖の高校生・小坂れいを演じた際の間宮について、素の部分との境界線がわからないような芝居をしていたと語っていたことがある。クールといえど氷のように冷酷なわけではなく、自然に人間味を含んだ愛すべきキャラクター、中沢が出来上がったのは、間宮のこれまでの経験で培われた巧みな表現力のおかげだろう。

■潤之介VS中沢の予感…!?

 そんな中沢が、奈未へ今までとは違う思いを抱き始めたのが、今回のハイライトの1つだ。潤之介から、奈未に個展の案内を渡すようにとを頼まれていた中沢。しかし、今回の騒動ですっかりその約束を忘れており、案内書をカバンに入れたままのことを思い出す。去っていく後ろ姿の奈未に渡そうと声をかけようかと思いきや、中沢は、なにか考えて、カバンの中へ戻そうとする。しかし、それも思いとどまり、「鈴木〜!」と奈未を呼び止める。校了日が最終日だった潤之介の個展。打ち上げの途中で、個展へ走る奈未を、中沢は物憂げに見つめていた。勝手に読んだとはいえ、自分の取材ノートを「かっこいい」と真っ直ぐに褒めてくれた奈未。その情景を思い出しながら、彼女のいなくなった机を見つめ、中沢はビールを流し込む。体に伝う苦い思いを、ごまかすためだったのだろうか。中沢は表情は意味深だった。

 一方、素直な奈未の言動に潤之介も心を動かされる。個展に来ていたことを知り、帰ろうとする奈未を見つけ出した潤之介。そこで奈未は、潤之介の作品に対し、「変なのばっかりだった」と率直に伝えた。個展を訪れた人たちは、金沢で製紙会社を経営する父の影しか見ず、褒めちぎるだけしかしてこなかったが、奈未は笑いながら彼の写真を「ちゃんとしてなかった」「変」と言うのだ。一見傷つきそうな失礼な言葉かもしれないが、潤之介はこれに大笑い。実家がお金持ちでイケメンで…そんな表面的な部分しか見られない潤之介に、うそのない態度で接するに奈未に、嬉しさが爆発したのだろうか。「どうしよう…」と潤之介はつぶやいて、奈未の腕を引き、そのままおでこにキスをした上に、手をそっと握って第3話は終わった。

 雪が降る中、金色の光りに包まれて、シルエットが浮かび上がる美しいこのキスシーンに、「やばかった」、「『どうしよう…』からのおでこキスは。玉森くんかっこよすぎて」とTwitterからも反響が。ちなみに、第3話の演出は『花より男子』シリーズや、『花のち晴れ~花男 Next Season~』の石井康晴が手掛けた。

校了を見守る編集部員 (C)TBS
 Twitterでは「全力で中沢パイセン派」や「いよいよ中沢VS潤之介だな」との声が上がり、TBS火曜ドラマでおなじみの○○派論争も盛り上がってきた第3話。その傍ら、麗子が宇賀神慎一(ユースケ・サンタマリア)に恋をしているのではないかと思わせる素振りを見せたのも要チェックポイントだった。次週の第4話では、いよいよ「MIYAVI」創刊号の発売日を迎えるが、物語はまだまだ動き出したばかりだ。

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