『ウチカレ』岡田健史演じる“入野”の涙に称賛の声! 「最高にいいメンズだ」

カルチャー
2021年2月25日 19:30

■碧と空に共通する“取られたくない”思い

 碧が最初にうそをついたのは、血の繋がった親の存在を空に明かしたくなかったというエピソードは胸に強く突き刺さる。血の繋がった親が今も生きていたら、空を取られてしまうと思ったのだ。漱石と碧がキスをしたら、母親をとられてしまうと空が思ったように、碧もまた空が自分の元から離れていってしまうことを危惧している。本当に大切に想っているのに、血の繋がりがないことを誰よりも気にしている碧。だが空は、徐々にその苦しみを乗り越え、自分の大切な親はたとえ血が繋がっていなくても碧だと気付きはじめていた。「自分の娘でもないのに育ててくれてありがとう」と礼を言う空は一回りも二回りも大人になったように見える。母娘は今まで以上に固い絆で結ばれることだろう。

■往年の名作キャストが集結!

 第7話では空の出生の秘密とともに、脚本の北川悦吏子を代表する名作『愛していると言ってくれ』(TBS系)で活躍した豊川と矢田が出演したことも大きく話題となった。当時は兄妹として共演していた豊川と矢田の再共演、及び北川との再タッグにSNSでは「豊川悦司と矢田亜希子の再共演が北川悦吏子脚本なのは幸せなことだなぁとしみじみと噛み締めている」、「『愛していると言ってくれ』を観てた人には、たまらないキャスティング〜!」など喜びの声が溢れる。往年の名作のファンにとっても嬉しい展開となった。

■今後は、渉に注目?

 一方で、まだ物語の中で空や碧が豊川演じる一ノ瀬と交わることはないが、実は渉周一(東啓介)がダイビングに出かけた海でちゃっかりと一ノ瀬に出会っている。入野が空に急接近していることで、すっかり影が薄くなってしまった渉だが、一ノ瀬と一足先に出会ったことでこの後なにかを巻き起こしてくれるかもしれない。

 第7話は碧と空の母娘としての物語と絡め、多くの登場人物の心が揺さぶられる回となった。碧に「ごめん」と謝られ複雑な表情を見せる漱石や、碧と空の全てを知るゴンちゃんの存在、そして沙織が堕胎した過去を持つことや、渉が空との関係に悩んでいることなど、一筋縄ではいかない気持ちが絡み合う。そんな中、碧と空が一歩前進したことで、各々の気持ちや立場もまた絡まった糸が解けるように“あるべき場所”に収まるのだろうか。大きく進展した『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』がクライマックスに向けてどんな盛り上がりを見せてくれるのかに期待したい。

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