莉子、「“ひたむき”に頑張れる人間でありたい」 躍進続く女優業は「もっと高みを目指して」

インタビュー
2023年4月25日 18:30
莉子、「“ひたむき”に頑張れる人間でありたい」 躍進続く女優業は「もっと高みを目指して」
莉子(スタイリスト:橋美咲/衣装:ブラウス、スカート、ジャケット「COEL」/ブーツ「ALM.」/イヤリング、リング「yurika akutsu」)  クランクイン! 写真:松林満美

 映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(2023年)やドラマ『ファイトソング』(TBS系)など多くの話題作に出演し、注目を集めている女優・莉子が初のフォトエッセイ『莉子 1stフォトエッセイ「ひたむき」』(宝島社)を発売! 石垣島、竹富島で撮影された莉子の“10代最後の姿”が収録されており、さらに6万字にも及ぶ初のエッセイ執筆にも挑戦しています。今回のインタビューでは、フォトエッセイ撮影中の思い出から、20歳になっての「乾杯」エピソードまで、彼女の“今”をたっぷりと語ってもらいました。(取材・文=Nana Numoto/写真=松林満美)


■撮影は「着いた瞬間から楽しくて仕方ありませんでした」

――初のフォトエッセイ出版、おめでとうございます。改めて今の気持ちを聞かせてください。


 先日、フォトエッセイの出版を発表したときにファンの方から「おめでとう」という言葉をたくさんいただけて、嬉しい気持ちでいっぱいです。今の時代はどうしてもSNSだけでつながる状況になってしまいがちなのですが、その中でもファンの皆さんとつながれるものを形にして残したいとは話していました。それが叶ってほっとしています。

――今回はロケでの撮影もありましたね。印象深いエピソードなどがあれば教えてください。

 石垣島と竹富島に行くのが初めてだったので、着いた瞬間から楽しくて仕方ありませんでした。編集部、撮影スタッフの皆さんが「みんなで楽しんで良いものを作り上げたいよね」というマインドだったので全日程を通して楽しく撮影できましたし、それが写真にも映し出されていると思います。だから石垣島と竹富島に行ったこと自体が大きな思い出になっています。

――ちょっとプライベートな気分も混ざりつつのロケだったんですね。

 そうですね。竹富島では交通手段がないので自転車で移動していましたが、そのときにアイスを食べている姿もフォトエッセイに使われています。実はこれは、撮影の予定になかったショットなんです。スタッフの皆さんにも遊び心があり、楽しんで撮影した様子が写真のあちこちに現れていると思います。

――今回の写真集の中で一番お気に入りのカットを教えてください。

『莉子 1stフォトエッセイ「ひたむき」』(宝島社)
 表紙にもなっていますが、マングローブの湿地で撮影した写真が一番のお気に入りです。衣装や顔に泥を付けることは、撮影の直前に決まりました。撮影中なのですが、気にせずに楽しんでしまっている私の様子が“素”っぽくもあり、そこのバランスが一番取れているカットになりました。だから、この写真はすごくお気に入りです!

■窮地に追い込まれた執筆作業

――聞いているだけで楽しそうです。今回は莉子さんが6万字ものエッセイを執筆したことも印象的でした。初めての執筆活動はいかがでしたか。


 正直、執筆活動は苦労の連続でした。始まる前は「絶対に楽しんでやりたい」と思っていたのですが、いざ執筆すると他の撮影や締め切りに追われ、文字制限に追われ…。「私は無事にフォトエッセイを出版することができるんだろうか」というくらい窮地に追い込まれましたが、なんとか無事書き終えることができてよかったなと思います。

――執筆の際に書いてみたいと思っていたことはありましたか?

 まずは“今までの自分”とか、“これからの自分”です。包み隠さず全て言葉で出そうと決めていました。この表紙もそうですが、「泥臭さがいいよね」と編集の方がおっしゃってくださったので、変に取り繕ったり、かっこいい言葉で書こうとせずに、ありのままの自分をうまく表現したいと思っていました。

――タイトル『ひたむき』に込めた思いも改めて教えてください。

 候補はいくつかありましたが、シンプルにこれが一番自分らしいと思いました。このフォトエッセイに「ひたむき」を迎え入れたいと思ったんです。「ひたむき」は「一つのことを一生懸命に頑張る」という意味ですが、それをずっと継続できる人のことを素敵だなと思っています。今の自分が「ひたむき」に頑張れているのかどうかはまだわからないのですが、20歳という節目に出させていただいたということもありますし、これからもずっと芸能人生をやる上で「ひたむき」に頑張れる人間でありたいという意味も込めてこのタイトルにしました。


――本書にぴったりのタイトルですよね。

 今となってはこれ以上のものは考えられないくらいぴったりだなと思います。すごくたくさん案を出して皆で話し合いましたが、最後に「ひたむき」に決まるときは一瞬でした。だからもう「ひたむき」に導かれていたんだと思います。

――では今回のフォトエッセイで特に見てほしいところがあれば教えてください。

 フォトエッセイなのですが、途中で年表も載せているので「莉子ちゃんってこういうところがあったんだ」というのを振り返っていただければ嬉しいなと思います。

次ページ:20歳初めにやったことは?

1ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

イチオシ!

エッセイ

莉子

女優

モデル

取材

Nana Numoto(ライター)

インタビュー

あわせて読みたい

[ADVERTISEMENT]

公式アカウント

おすすめフォト

【行きたい】今読まれている記事

【欲しい】今読まれている記事

【イチオシ】今読まれている記事