高橋李依、令和版『るろ剣』への思い 神谷薫を演じる際は「ちゃんと小町でいたいな」

インタビュー
2023年8月24日 18:00

■剣心&薫への印象は?

――演じるなかで、神谷薫はどういう人物だと感じていますか?

薫ちゃんは、お人好しな性格で、自分の感性で物事を捉えられる子だと思っています。第1話でも、剣心を彼女目線で捉えた発言が多かったんですよね。それでいて、発言と行動がきちんと伴っているところも好きです。

また、最初はよく怒る子だと思っていましたが、薫って怒るではなく、叱っているという感覚が近かったんですよね。例えば(明神)弥彦から「ブス」と言われたとき、年齢差や、師範代と門下生というポジションもあって、キレるのではなく、「そんなこと言っちゃダメでしょう!」と叱っているんです。演じる上でのアプローチも、ヒステリックに声を荒げるのではなく、ピシャっと言うようにしています。ただ、薫ちゃんもまだ少女だから、カッとなる勢いはもちろんあって。とはいえ、うるさいだけの子にはならないようにしたいなと思っています。

高橋李依が演じる神谷薫  (C)和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会
――あの時代なりの品がある感じ。

そうですね。剣術小町と言われているので、ちゃんと小町でいたいなと思っています。彼女は出稽古に行った先の道場の方々から「薫さんだ!」って喜ばれるくらい、高嶺(ね)の花でもあるんですよ。話しやすくて気さくではあるけれど、かわいらしいということも忘れないで演じたいですね。

――主人公・緋村剣心の印象についてはいかがですか?

今後、さまざまなことが明らかになってきますが、薫ちゃんを演じる上で、あまり「剣心ってこういう人だよね」ということを現段階では固めないようにしています。「なんだか今の剣心は危ない気がする」「自分が出会ったときにまとっていた空気と変わってきている」みたいな、そういう薫ちゃん目線でのアンテナで剣心への印象を捉えたくて。

斉藤壮馬が演じる緋村剣心  (C)和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会
――物語が進むにつれて昔の剣心…つまりは人斬り抜刀斎の頃を知っている人物たちと出会います。そのなかで剣心が見せる表情も変わってくる場面がありますね。

そうなんです。剣心の一人称が変わったり、語尾が「ござる」じゃなくなったりしたときに、薫ちゃんが、「いつもと違う」と気づくんです。彼女が最初に出会ったのは、抜刀斎ではなく、緋村剣心。だから、薫ちゃんのなかでの“緋村剣心”をベースに、今はそこから彼にどういう印象を持つようになったかと考えるようにしています。もちろん、大まかにどういう物語かということは頭に入れていますが、未来のことはあまり考えず、台本をもらったときに湧いてくる感情を大切に演じたいなと思っています。

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