高橋李依、令和版『るろ剣』への思い 神谷薫を演じる際は「ちゃんと小町でいたいな」
■デビュー10周年 台本の読み方に変化
――本作に至るまで、さまざまな作品に出演してきた高橋さん。今年でデビュー10周年を迎えました。デビュー時と比べて、役者として成長したこと、心境の面で変化したと感じることはありますか?
きっと細かく変化をあげていったら、すごくたくさんあると思います。私、作品によって台本の読み方が違うんです。作品におけるそのキャラクターのポジション、その子の性格によって、台本から何を引っ張ってくるのかが変わるんです。
例えば、誰かに対して好意を抱いている役を演じるときは、その相手のセリフを徹底的に読むと思うんです。逆に、すごく俯瞰(ふかん)で物事を捉える子であれば、いろいろな人の表情や状況を見るようにして、台本に書き込んでみたり。演じるキャラクターとどういう風に台本を読んでいくのかを、この10年で楽しく見つけられるようになりました。
――デビューした頃は、とにかく台本を読み込んでいた。
読み込めばもっと気づけることがある、お芝居が上手くなると思っていました。ただ、そうすると、他意のない役が来た時に、セリフに意味を持たせ過ぎちゃう可能性があったりもして。視聴者の方を惑わせてしまう、意味のない意味を持たせてしまうと、そのキャラクターの個性を活かせないことがあるかもしれないんです。だからこそ、役どころに適した台本の読み方があるんじゃないかなと、今現在は思っていますね。