WEST.神山智洋、生田斗真の“人間像”に憧れ 「愛される天才やなって」
■役者が現場の空気を作る
――撮影中、印象に残っていることを教えてください。
神山:全体的にかなり体を張りました。アクションもありますし、いっぱい走ったので。総合するとかなりの距離を走ったんじゃないかな。
――アクティブな役なんですね。
神山:一応見た目は18歳なので。自分が18歳の頃から比べると、脚力はもちろん落ちちゃっているんですけれど、できるだけ全力で走りました。監督からもずっと「はやっ!」って言われていましたから。自分的には衰えていますけどね。足が絡まるような感じがしたというか(笑)。
連続ドラマW‐30『白暮のクロニクル』場面写真 (C)WOWOW
――今回、単独主演ということで、現場を引っ張っていこうとか、主演として心がけたことはありましたか?
神山:いい空気感を作ることは意識しました。できるだけ撮影中はみんなを笑顔にしようと思って、いっぱいしゃべりましたね。持ち得るトーク力と、僕の引き出しに入っている語彙(ごい)をすべて出しました。
――なぜそうしようと思ったのでしょう?
神山:主演ということもあるのですが、僕は、現場の環境はスタッフの皆さんが整えてくださるので、現場の空気を作るのは役者側の仕事だとずっと思っていて。いい空気感で作品作りをしていきたいという思いが、ずっと根底にあるんです。
――具体的に、主演の方がそのように振る舞っているのを見た経験が?
神山:あったかもしれないですね。それこそ生田斗真くんと共演した時に、本当に愛される天才やなって。絶対に斗真くんの周りには、誰かがいて笑っていて、みんなが「斗真くん、斗真くん」って近づいていくのがすごいなと思ったし、僕がなりたい先輩像、人間像は斗真くんが1番近いと思っています。
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