小野大輔&小林親弘『黒執事 ‐緑の魔女編‐』でドイツ語を披露! “ドイツ出身声優”に褒められ「めちゃくちゃ調子に乗りました」
■ドイツ語の収録を助けてくれた人物とは?
――先ほどドイツ語の話が出ましたが、実際の収録はいかがでしたか?
小野:セバスチャンはこれまでフランス語、ラテン語と、日本語以外の言語を喋る機会が多々ありました。加えて、彼はあくまで執事なので、すべて完璧にこなさないといけないという非常に高いハードルが設けられています。ただ音声化するのではなく、セバスチャンの音色で外国語の音を奏でるつもりで毎回臨んでいまして、いつも、とにかく必死です。
――セバスチャンが完璧だからこその悩みですね…!
小野:そのために、毎回プロフェッショナルな方が教えてくださったり、監修してくださったりするので、ありがたいです。今回は(ドイツ出身の)声優の駒田航くんがドイツ語を監修してくれました。同じ声優の仕事をする彼からもらったのは、ただ音声化するのではなくて、そこに感情や熱量を乗せるということ。それが逆に、ただ音をなぞるよりやりやすかったんですよ。ドイツ語は言語としては難しかったのですが、これまで喋った外国語の中で一番やりやすかったかもしれません。
小野大輔
――なんと!
小野:あるドイツ語を言った時、駒田くんが「小野さんの声、ドイツ語に向いています! 圧と品が両立しているので、それがドイツ人っぽい」と褒めてくれて。めちゃくちゃ調子に乗りました。「まあね」って(笑)。
小林:調子に乗っちゃった(笑)。
小野:でも、本当にうれしかったです。本場の人が教えてくれて、熱量を込めてやれば、伝わるものになるんだと、改めて発見しました。
小林:僕はドイツ語パートが一言、二言くらいだったのですが、駒田くんが横に立って、「今出している音よりも汚い、奥にこもる音だったら、よりドイツ語っぽく聞こえます」と丁寧に教えてくれたんです。もう駒田くんのおうむ返しで、ドイツ語パートはやらせていただきました(笑)。駒田先生、本当にありがとうございます! 感謝しかない。
小野:ヴォルフラムの「Ja(ヤー)」は本当に上手だなと思いながら聞いていたよ。駒田くんも親弘くんの芝居を聞いて「ヤー、ヤー、ヤー」って言っていたよね。
小林:あの時の収録はみんな「ヤー、ヤー」言っていましたよね(笑)。
小野:言ってた(笑)。駒田くんは一話で東フランケン語というドイツ語の方言を喋る役としても出演しています。彼の完璧なドイツ語の方言も楽しみにしていてください。
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