内田雄馬、話すだけでお腹が空く!? 『とんでもスキル』食欲そそる収録現場を語る
■「元の世界を忘れない」ムコーダの魅力
内田:シーズン2で印象的だったのが、実際に僕らが食べているようなものが結構出てくる点です。「まさかこれが出てくるとは!」というのが前回以上にありました。料理に関して言うと、ここがムコーダのいいところだなって思うんですけど、ムコーダって異世界に来ても元の世界での感覚を忘れないんです。なので出てくる料理が一般的な家庭料理で、だからこそ「作ってみたい」「お腹が空く」って思えると思うんです。そんな料理がシーズン2でも出てきます。食材だけワイバーンやオークだったりするんですけど(笑)。
――食べ物の話ばかりだったので演技の話も…(笑)。シーズン1からシーズン2に進む中で、内田さんの中で変化を感じた部分はありましたか?
内田:ムコーダは社会人としての経験が結構ある人です。僕がこの作品に決まった時、ちょうど同世代くらいだったので、シンパシーを感じつつ、落ち着いているところはちゃんと落ち着かせたり、大人な部分っていうのはムコーダの中に残しておくようにとディレクションをいただいていました。
シーズン2に入ると、ドラちゃんなど新しいキャラクターが増えてますから、どういう風に彼らとコミュニケーションをとっていくのかで、ムコーダの人間性が見えてくるところがあると思います。
大きな事件が起こったとしても、フェル達の力ですぐ解決できちゃうので。だからこそ会話が肝になってくるのかなと思っています。視聴者の方が気持ちよく見られる要素の一つに、ムコーダが誰に対しても対等に、いい距離感でコミュニケーションをとっているということもあると思っていて。だからこそ会話を丁寧に積み重ねていくことが大切な作品だと感じています。
また、シーズン1は分散収録だったのですが、シーズン2はみんなで収録しているので、そういう意味での空気感の変化もあるのかもしれません。みんなで収録すると楽しい空気感を共有できるので、作品に多少の影響は出ていると思います。
――ありがとうございます。それでは改めてシーズン2の魅力を教えていただけますか。
内田:まずはドラちゃんですよね。個性的な仲間が増えてうれしいです。また、久しぶりのアフレコはすごく楽しくて、魅力的なキャラクター達ばかりだと改めて感じました。シーズン1と変わらないみんなの旅を楽しんでほしいです。
この作品って「いい仲間と過ごして、おいしいものを食べる」っていう、割と僕たちの日常の中でも感じられるようなことがテーマになっていると思います。こういう時間が人生に潤いや充実感、豊かさを与えてくれるんだと作品の中でも描かれています。
この作品を見て、家族や友達、大切な人とおいしいものを食べたり、素敵な時間を過ごしたいと感じていただけたらうれしいです。気軽に見られて、癒やしが欲しい時の息抜きにもなりますから、一息つくときにはぜひ『とんでもスキル』をご覧ください。よろしくお願いします。
(文:クランクイン!編集部 写真:上野留加)
テレビアニメ『とんでもスキルで異世界放浪メシ2』は、テレビ東京系で毎週火曜24時00分放送。