鈴木伸之、新田真剣佑らと挑んだ『ブレイブ』は“青春” 武士役にビビられた撮影秘話も
ある日突然、戦国時代にタイムスリップしたスポーツ名門校の高校生たちが、それぞれの部活動のスキルを武器に、武士たちと戦いを繰り広げる映画『ブレイブ ‐群青戦記‐』が、3月12日(金)に公開されます。今回クランクイン!トレンドでは、本作で物語の中心人物として仲間をまとめる熱い男・松本考太を演じた、鈴木伸之(劇団EXILE)にインタビューを実施。共演者の新田真剣佑らキャストとのエピソードや、作品への向き合い方など、たっぷりとお話を聞いてきました。(取材・文=山田果奈映/写真=松林満美)
【写真】武士役を威圧させた185cmの全身ショット
■役との共通点は「まっすぐなところ」
ーー完成した作品を観て、いかがでしたか?
すごく良い映画だと思いました。エンターテインメント作品で、感情移入できるシーンやぐっとくるシーンがいくつもありました。後半になるにつれて物語が加速していく展開は、ハラハラしますし、観ていてめちゃくちゃ楽しかったです。
僕は『海猿』のような作品が好きなのですが、『ブレイブ ‐群青戦記‐』にも似た空気感が漂っていると思います。命に携わっていたり、仲間のことを思いやっていたりする作品は、映画にしたときにかっこいいですよね。
ーー鈴木さんが演じる松本考太は、剣道部主将で、リーダーシップがある熱い役どころです。どう演じようと思いましたか?
松本は、前に立ってみんなをまとめる熱い人物なので、キャストとなるべくコミュニケーションをとるようにしていました。僕が何かしたというよりも、周りのみんながそういう松本に見せてくれた、と感じます。この作品はチーム戦だったな、と改めて思います。
ーー剣道に挑戦した感想は?
剣道は初めてだったので、難しかったです。後半はなんとなく自分のものになってきている感覚があったのですが、結構練習しました。挑戦させてもらえてよかったです。
ーー松本とご自身との共通点などはありましたか?
似ているところはまっすぐなところだと思います。でも、僕はみんなの中心に立って何か物事をするというタイプの人間ではないので、その部分は違いますね。
ーー本広克行監督から演技の指導などは受けたのでしょうか?
松本は、「目の前のことに一生懸命な熱い男だ」という説明は受けていましたが、指示はそこまでありませんでした。本広監督は「一緒に作っていこう」という監督なので、腑に落ちない部分があれば、何回でもテストをしてくれるんです。役者の意向に寄り添ってくれたので、とてもやりやすかったです。
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