人気YouTuber・まあたその本音「お母さんだからと、我慢していた時期もありました」

インタビュー
2021年9月10日 16:30

■ 時給720円時代を忘れず、やりたいことをする

ーー近年、YouTubeを始める人もかなり多い印象ですが、改めてYouTuberの楽しさをお伺いしたいです。

「好きなことして、生きていく」という言葉通りの場所だと思います。だから「やりたいけど」と言いつつ、やらない理由を言っている人には「やりなよ! 何を迷うことがあるの!?」って思っちゃいますね。

でも、仕事っぽくなったら嫌だなっていうのはあります。

ーーどういうことでしょう?

初期の頃は、自分の出したい動画ばかりを出していたけど、ファンの子ができて、ファンの子が求めていることばかりを考え始めたら“まあたそらしい”動画からはずれていっちゃうこともあるし…。でも、そこを乗り切って、貫いている人が生き残っていくんだなっては思うので、流されすぎるのはダメだなって。今も悩んでいます。


ーーまあたそさん自身は、なぜYouTubeを始めたんでしょう?

暇つぶしです(笑)。離婚して、保育園に子供を預けられるまで3ヵ月あった時に、家でちゃんと子供のことを見ておかないといけないし、バイトもできないし、なにか家でできることないかなと思って始めたんですよね。

当時、LINEもTwitterも送れる動画の秒数が決まっていて、共有できる場所がYouTubeしかなかったから、「友達に見てもらえたらいいや」って思って載っけてみたんですよ。そしたら、思った以上に知らない人からも見られて! 当時は怖かったですね(笑)。

ーーでは、今のまあたそさんになることは、全然想像できていなかったんですね。

そうですね。最初に動画をアップした時も、家の近くのコンビニの面接を受けようと思っていて、履歴書を買ってきていたくらいだったので。

ーーその葛藤はどうやって乗り越えたんでしょうか?

正直、今もわかってないです。画面の中に映る自分を見て「え? これホンマにウチ?」って思う時もあるし、ずっと夢を見ているんじゃないかなって思うこともある。だから「明日死ぬかもしれない」って思って、ずっとやりたいことをやっています。もしも3秒後に地震が来たとして「あの時、やっとけばよかった」って思いたくないんです。


ーーYouTuberとしてのまあたそさんと、プライベートでのまあたそさんのスイッチが切り替わる瞬間ってあるんでしょうか?

名古屋…かな?

ーー物理的な移動で、スイッチが変わるんですね(笑)。

岡山でまどか(本名)として新幹線に乗って、名古屋あたりで化けの皮が剥がれて、まあたそになるんです。なんか動画に関しても、自分的には岡山で撮った動画の方が素の自分でおもしろいんですよね。東京で撮った動画は、ちょっと仕事モードになってしまっている感じ。

東京ではやりたいことを全部やって暴れて、岡山に帰ったら子育てをしながら規則正しい人間らしい生活をする、そのバランスがちょうど良いんだと思います。

ーー最後に、まあたそさんが活動をしている中で大事にしている心構えがあれば教えてください!

「天狗にならない、調子に乗らない」この2つですね。今こうやって夢心地だけど、いつまで続くかわからないですから。常に時給720円でラーメン屋でアルバイトをしていた時のことを思い出しながら、楽しいことをやっていけたらなと思います。


 スタイルブック『ストリート沼 MAATASO'S STREET FASHION STYLE BOOK』は、9月10日(金)発売。

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於ありさ(ライター)

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