自転車“ヘルメットの着用”が4.1から努力義務化 「購入する予定がない」が6割超え【自転車のヘルメット着用に関するアンケート調査】
4月1日(土)から努力義務化される自転車ヘルメットの着用。この改正法を知らなかったという人も少なくないはず。そこで、リスクマネジメントの専門メディア「リスク対策.com」が実施した「自転車のヘルメット着用に関するアンケート調査」について紹介していきたい。
【写真】ヘルメット努力義務化「知らない」が3割以上! アンケート結果
■ヘルメットの重要性を感じない人が過半数
今回実施された「自転車のヘルメット着用に関するアンケート調査」は、3月19日(日)から3月21日(火)までの期間、20歳以上65歳以下の会社員で、日常的に自転車を利用している男女822人から回答を得たもの。
ヘルメット着用義務付けの理解
まず、4月1日(土)から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されることを知っているかを質問したところ31.6%が「知らない」と回答。また、勤務先から「ヘルメット着用について周知されているか」と聞くと、「特に周知されていない」が74.6%と大半を占める結果となった。
ヘルメットの購入予定について
そして、ヘルメットの購入予定について質問すると、64.6%の半数以上が「持っておらず購入する予定がない」と答え、全体的にヘルメットの購入意欲が低いことがわかる。しかし、努力義務化を知っている人ほど購入の意向は高く、改正法の周知がヘルメット着用の定着に向け重要であることを裏付けた。
買い物利用はヘルメット着用の必要性が理解されにくい
次いで、日常的な自転車の利用目的別にヘルメットの購入意向を比較すると、仕事や趣味などで自転車を使っている人は「すでにヘルメットを持っている」割合が高く、買い物を主な目的としていると回答した人は「持っていない」割合が多かった。仕事や趣味で自転車を利用するのに対し、買い物などの利用時についてはヘルメットの重要性が理解されにくいことが推察される。
「努力義務だが着用したくない」が「努力義務だから着用したい」を上回る
また、「努力義務だが着用したくない」が「努力義務だから着用したい」を上回る結果に。本調査に協力した関東学院大学准教授の大友章司氏いわく「心理学の世界では、人々が特定のリスクを理解しているにもかかわらず、そのリスクに対する適切な行動を取れないことを認知的不協和と呼ぶが、まさにその結果が表れている」と分析している。
【「自転車のヘルメット着用に関するアンケート調査」概要】
調査期間:2023年3月19日(日)~2023年3月21日(火)
調査対象:20歳以上65歳以下の会社員で日常的に自転車を利用している男女822人
調査方法:インターネット調査