King & Prince、2人体制初の紅白へ! 永瀬廉&高橋海人が魅せた“新しい挑戦と変わらぬ絆”

特集・レポート
2025年12月31日 17:00

■“2人だからこそできる”幅広い楽曲 50TA提供楽曲も話題に

 King & Princeの魅力を語る上で、楽曲の幅広さも外せない。「HEART」のような王道アイドルソングもあれば、「moooove!!」のようなエネルギッシュなヒップホップダンス曲も存在する。まるで色が違う楽曲も、2人が歌って踊ればKing & Princeらしい曲になる。

 12月24日には映画をテーマにしたアルバム『STARRING』を発売。本作は「King & Prince史上最高に時間も労力もかけている」アルバムで、収録曲を架空の映画の主題歌に見立て、その映画のポスター、特報すべてを制作したコンセプトアルバムだ。

 King & Princeはこのアルバムでもファンを驚かせた。収録楽曲「希望の丘」は狩野英孝ふんする50TAが楽曲提供。King & Princeはファンと一緒に楽しめるコール&レスポンスができる楽曲が欲しかったということで、2人が50TAに楽曲提供を依頼した。

 50TAといえば、覚えやすいメロディーラインと、独特な世界観の歌詞が特徴。この曲には50TAの楽曲らしいユニークな「差し上げます」「頂きます」というコール&レスポンスが入っており、King & Princeとティアラ(ファンの呼称)で繰り広げられるであろうやり取りは、想像するだけで平和で幸せなものだ。「10年後20年後もみんなに会っていたいな 程よい季節に みんなこのまま変わらず ずっと笑ってたいな 程よい季節に」という歌詞は、2人が歌うことで説得力が増す。

 「2」という数字は、一見頼りなくも感じる。もしどちらかが倒れれば、その一方が支えなければいけないからだ。しかし2人だからこそ、お互いの個性が輝き、ぶつかり合い、時にとてつもない化学反応が起きる。永瀬と高橋は、顔の作りも違えば性格も違う。それでも並んだときにしっくり来て安心するのは、2人が積み重ねてきた今までの歴史と、グループやファンへの強い愛情があるからだろう。

 性格面だけでなく、パフォーマンス面でも同じことが言える。パフォーマンスの魅力は、ダンスがそろっているとか、華があるとか、そういったことだけではない。2人だからこそ分かる細やかな動きやアイコンタクト、絶妙な間合い。デビューしたときの6人体制、その後の5人体制には、その人数ならではのエネルギーがあり、2人には2人だからこその深みがある。2人は、今までの歴史をなかったことにはしない。6人体制、5人体制の思い出も、ファンと一緒に大切に抱きしめて楽曲を歌い継ぎ歩んでいるように見える。

 『第76回NHK紅白歌合戦』でKing & Princeが歌う楽曲は、「What We Got~奇跡はきみと~」。「きみの笑顔で僕は僕を好きになれるんだ」という歌詞を見ると、まるでKing & Princeとファンのことを歌っているような楽曲だ。飛躍の年になった2025年の締めくくりにふさわしい、楽しく優しいステージを見せてくれるに違いない。(文:山田果奈映)

 『第76回NHK紅白歌合戦』は、NHK総合ほかにて12月31日19時20分放送。

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山田果奈映(ライター)

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