INI 後藤威尊が魅せる5年の成長 優しい言葉で周囲を鼓舞する、努力を忘れないオールラウンダー<結成5年記念連載>
■後藤の良さがあふれる言葉選び
ここでグループでの後藤の立ち位置についても紹介したい。単刀直入に言うと、後藤はグループの中で王子様のようなポジションにいる。オーディション中、現INIメンバーである尾崎匠海、佐野雄大と共にレベル分けテストにてパフォーマンスした際のチーム名が“浪速のプリンス”だったこと、そしてINIを結成して間もない頃から「みんなの王子様になりたい、後藤威尊です」という自己紹介をし、メンバーブログでは「王子様への道のり」というタイトルで2025年末まで更新(現在は別のタイトル)をしたことなどが理由だ。
そのような要素もありつつ、筆者が本当に推したいのは後藤がグループのムードメーカーかつ緩衝材のような役割を担っている点だ。まず、企画系のYouTubeを見ると、ボケとツッコミのバランスが絶妙で、振る舞いが抜群に上手い。人を笑わせようとはする時も、言葉選びが秀逸であるゆえに誰かが悲しい気持ちになるようなことはなく、優しさがにじみ出ている印象だ。
そして、その優しさを兼ね備えつつ、しっかりと伝えるべきことは伝え、何よりもグループでの活動を楽しんでいるところもポイントだろう。例えば、オーディション中に印象深かったのは、グループバトルの際にメンバーの休憩が多いことに対してリーダーとして「今日みたいな練習していたらみんなが後悔すると思う」「ちょっとしんどいと思うけど、指先まで意識しよう」とキッパリとしかし厳しすぎずに伝え、周囲を鼓舞したシーン。決して相手を否定したり、上に立って支配したりするのではなく、良い方向へと巻き込もうとする言葉選びに感動したのを覚えている。
ちなみに、グループ初のドキュメンタリー映画『INI THE MOVIE「I Need I」』で密着された際には、監督からスタッフとの接し方について「丁寧で、常にニコニコしていて素敵ですね」と言われたことを明かす。「自分の中では当たり前のようにやっていたことでしたが、『これが自分にできることで、自分らしいキャラクターなんだな』と感じました。これから時間が経っても忘れたくない、大切にしたい部分だと改めて思いましたね」と答えていた。
このようにまとめてみると、後藤が発する言葉や行動への信頼感は計り知れない。ちなみに、そんな後藤はドキュメンタリー映画の主題歌「君がいたから」で初の作詞に挑戦した。これをきっかけに、言葉を大切にしてきた後藤が、今後作詞という面でも思いを伝えてくれることに期待したい。(文:於ありさ)





















