話題の「性いっぱい展」は感動を覚える出来栄え! 水族館が“性”に熱い想いを込める
■水族館の使命を背負った「性いっぱい展」
タブーとされている角度から生態を知る本展覧会。それでは、公的な場で、性を扱うことが好ましくないとされている今、なぜ踏み切ったのでしょうか?
ピンクなフォトスポットも
「へんないきもの展」や「もうどく展」などユニークな特別展を成功させてきたサンシャイン水族館は、“関心を持ってもらえる伝え方”の重要さを、これまでで痛感したと言います。
先程のトークショーにあったような“人間に例える”という手法は、本来、動物園や水族館では行われてきませんでした。擬人化して伝えた場合、一般の人は体感しやすいですが、生き物の情報が、正確に伝わらないという懸念点もあるからです。
サンシャイン水族館・丸山館長
サンシャイン水族館の丸山館長は、こう語ります。「水族館は、生き物を預かり、皆さんに生態をお伝えする使命を持っています。しかし、硬い内容だけでは、関心を持ってもらえず、多くの人に情報が伝わらないという課題もあります」。
個人的に戦慄した「コモリガエル」の産卵 ググっちゃいけない…
つまり、今回突き抜けた表現方法を用いて、重要なテーマを切り取った理由は、たくさんの人に生態を知ってもらうという、使命を背負った水族館の大きな覚悟からでした。生き物以上に、本水族館の方々の精一杯さが伝わります。
どれだけタブー視しても、“性”は生きるため不可欠です。蓋をするのではなく、正しい距離感で接すれば、こうして新たな感動と学びを得られることもあります。日常に刺激と癒やしが足りない人は、ぜひ夜の池袋へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【「性いっぱい展」概要】
日程:9月27日(金)〜11月4日(月・振休)※10月17日(木)は休業
時間:18時30分 〜 22時00分
場所:サンシャイン水族館 本館