『ホーム・アローン』キャストの今 まさかのキャリアチェンジから、“元ケビン”に今年訪れた名誉まで
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■ヒラリー・ウルフ(ミーガン)
ケビンの姉の1人で、やっぱり意地悪だけど、弟がいないことに気が付くと「きっと泣いている」と心配するミーガン。演じたヒラリー・ウルフは、本作OG/OBの中でも1番ユニークなキャリアチェンジをしている。続編『ホーム・アローン2』を最後に演技の世界から引退し、なんと柔道家に転身。1994年には世界ジュニア柔道選手権大会で見事優勝、1996年と2000年のオリンピックにアメリカ代表として出場するなど、輝かしい功績を挙げた。その後、オリンピックのトレーニング・センターで知り合ったレスリング選手クリス・サーバと結婚し、息子が2人誕生。2017年には子育てのカオスなリアルを綴った「The Not So Zen Mom: Parenting Strategies for Survival(禅とは程遠いママ:生き抜くための育児戦略)」を出版し、多才なところを見せた。現在は夫とともにコロラドでレスリングクラブを経営し、後進の育成に努めている。
■キーラン・カルキン(フラー役)
フラー役 キーラン・カルキン 写真提供:AFLO
ケビンのいとこで、メガネのちびっ子フラーを演じたのは、主人公を演じたマコーレー・カルキンの実弟キーラン・カルキン。本作の後も『花嫁のパパ』(1991)などに子役として出演を重ね、2002年の『17歳の処方箋』ではゴールデン・グローブ賞にノミネート。その後もコンスタントに出演を重ね、2018年からはエミー賞総なめドラマ『メディア王 〜華麗なる一族〜』に出演。この作品でエミー賞、ゴールデン・グローブ賞、放送映画批評家協会賞候補になっている。今も当時の面影を残す童顔の彼だが、プライベートでは、元モデルのジャズ・シャルトンと2013年に結婚し、娘と息子が誕生した。
■ジョン・ハード(マカリスター家の父ピーター役)
ピーター役 ジョン・ハード 写真提供:AFLO
警官にふんして偵察に来た泥棒ハリーにジョークで応え、少しも疑うことなくセキュリティをペラペラ明かしてしまう、明るく気の良い父ピーター。演じたのは、トム・ハンクス主演の『ビッグ』(1988)や、『レナードの朝』(1990)で知られるジョン・ハード。本作の公開後も、『ランブリング・ローズ』(1991)や『ペリカン文書』(1993)など話題作に出演し、ドラマ『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』ではエミー賞候補に。しかし2017年、腰の手術の療養中に惜しくも急逝している。没後に公開された『ジェニーの記憶』(2018)では、主人公の過去に関わる重要な役どころを演じた。
■キャサリン・オハラ(マカリスター家の母ケイト役)
ケイト役 キャサリン・オハラ 写真提供:AFLO
ケビンの不在に1番に気が付き飛行機の中で絶叫した母ケイト。演じたキャサリン・オハラは、『ビートルジュース』(1988)や『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(1993)、『フランケンウィニー』(2012)など、ティム・バートン監督作品に出演。英語版『思い出のマーニー』(2014)や、『アダムス・ファミリー』(2019)、『マイ・エレメント』(2023)など、アニメの吹き替えでも知られる。近年はドラマ『シッツ・クリーク』に出演し、エミー賞を受賞、クリス・エヴァンス&エミリー・ブラント主演の話題作『ペイン・ハスラーズ』に出演するなど、目を見張る活躍を見せている。