神作続出!? 20年前の春ドラマラインナップが今見てもヤバすぎる
■『恋におちたら~僕の成功の秘密』
ドラマ『恋におちたら~僕の成功の秘密』主演の草なぎ剛
2005年の年明けから視聴者の注目を集めていたのが、株式会社ライブドアによるニッポン放送買収騒動。ライブドアとフジテレビによる熾烈な買収合戦を展開され、両社が和解に至ったのが4月18日。その数日前にスタートしていたのが草なぎ剛主演の『恋におちたら~僕の成功の秘密』(フジテレビ系)。
本作はIT企業を舞台に繰り広げられる、仕事と恋と友情をテーマにしたサクセスストーリー。六本木ヒルズの警備員からIT企業の社員へ採用され、経営者としてのし上がっていく主人公・島男(草なぎ)の成功と転落、そして再起を活写していく。
2000年代初頭、起業家にとっての“聖地”ともなっていた六本木ヒルズが撮影協力していたこのドラマでは、現実に起こった買収合戦を彷彿とさせる駆け引きが描かれた。島男に目をつける冷徹なIT企業社長役を堤真一が演じ、このほかにも松下奈緒や和久井映美、木村佳乃、山本耕史らが出演している。
■『瑠璃の島』
ドラマ『瑠璃の島』主演の成海璃子
ジャーナリストの森口豁によるノンフィクション『子乞い―沖縄孤島の歳月』を、『JIN‐仁‐』シリーズ(TBS系)や現在放送中の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)を手がける森下佳子らの脚本でドラマ化したのが成海璃子主演の『瑠璃の島』(日本テレビ系)。
本作は親に捨てられて施設で育ち、沖縄県八重山の孤島へ渡ってきた少女・藤沢瑠璃(成海)を主人公に、彼女と島で暮らす人々の交流を描いていくヒューマンドラマだ。瑠璃が島の人々に対して次第に心を開いていく姿や孤立化が進む島のために奮闘する様子を、放送当時は12歳でドラマ初主演となった成海が熱演。共演には緒形拳、竹野内豊、小西真奈美らが名を連ねている。
■『あいくるしい』
ドラマ『あいくるしい』主演の市原隼人
『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)や『高校教師』(TBS系)、『ひとつ屋根の下』シリーズ(フジテレビ系)など、多岐にわたるジャンルで鮮烈な作品を放ってきた野島伸司が脚本を手がけたのが日曜劇場枠で放送された『あいくるしい』(TBS系)だ。
本作は静岡県の田舎町を舞台に、家族の絆と成長を描くホームドラマ。市原隼人演じる真っ直ぐで明るい性格ながらも破天荒な長男・豪や、しっかり者でがんばり屋の長女・みちる(綾瀬はるか)、世界を救いたいと願う次男・幌(神木隆之介)といった個性的な面々が登場するストーリーは、野島伸司流本格ホームドラマとして注目を集めた。原田美恵子や竹中直人といったベテランから小栗旬、沢尻エリカらフレッシュなキャストも顔をそろえていた。