知らなかった！ 『リロ＆スティッチ』がもっと面白くなるトリビア10選
映画
■8 車のナンバーにも隠された意味
消防車やタンクローリー、ナニの車など、本作に登場する車のナンバープレートのほとんどは「A113」。『トイ・ストーリー』や『カーズ』など、ディズニーやピクサー映画の多くの作品に登場する数字だけれど、実はこれ、同社のアニメーターを数多く輩出しているカリフォルニア芸術大学の部屋番号だそう。
『トイ・ストーリー』や『カーズ』シリーズを手掛け、ピクサー・アニメーション・スタジオ最高クリエイティブ責任者にまで登りつめたジョン・ラセターや、『リトル・マーメイド』や『アラジン』、『モアナと伝説の海』の監督コンビ、ジョン・マスカーとロン・クレメンツらも、この部屋で学んでいる。
■9 『パルプ・フィクション』（1994）との繋がり
写真提供：AFLO
ディズニーのアニメーション映画と、カルト的人気を誇るクエンティン・タランティーノ監督のクライム映画、一体どんな繋がりがあるかというと、リロとナニの暮らしを監視するコワモテの福祉局員バブルスだ。いかつい身体つきにサングラス、黒いスーツ、どこかで見たことがあるなと思ったら、『パルプ・フィクション』に登場するギャングのボス、マーセルス・ウォレスを参考に作り上げたキャラだそう。大きな身体つきに加え、両耳の金ピアスまでそっくり。ちなみにバブルスの声は、実際にマーセルス役を務めたヴィング・レイムスが演じている。
■10 『千と千尋の神隠し』とアカデミー賞で競う
写真提供：AFLO
キャッチーなイメージに反して、楽しいけれど胸に迫る切ない物語を描いた本作は、アカデミー賞に2001年に新設されたばかりの長編アニメーション部門に、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』と『トレジャー・プラネット』、『アイス・エイジ』、『きれいな涙スピリット』とともにノミネート。
皆さまご存じの通り、オスカーは『千と千尋の神隠し』の元へ渡ったが、リロの声を担当したデイヴィ・チェイスは、『千と千尋の神隠し』の千の英語吹替も担当していた。
（文・寺井多恵）
