今年注目したい若手女優は？ 実力派がブレイクなるか！
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昨年、話題をさらったと言えば、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインを演じた能年玲奈や橋本愛、有村架純ら『あまちゃん』女優たち。彼女たちの大躍進はこのまま今年も続きそうだが、2014年は新人女優が主演を務める映画が続々と公開されることもあり、新たな顔ぶれにも注目が集まりそうだ。若手女優市場は、まさに群雄割拠の時代。ここから飛び出す女優は誰なのか。映画と舞台で活躍する俳優のインタビューをメインとした映画＆カルチャー雑誌『acteur＜アクチュール＞』（キネマ旬報社）編集長の川村夕祈子氏に今年注目を集めると思われる女優を挙げてもらった。
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最初に名前が挙がったのは、ドラマ『リーガルハイ2』（フジテレビ系）にも出演した黒木華（23歳）。まもなく公開の山田洋次監督作品『小さいおうち』（1月27日公開）での演技が早くも話題になっている。「黒木さんは、大学に在籍中に野田秀樹さんの演劇ワークショップに参加し、NODA・MAP番外公演『表に出ろいっ！』では18代目中村勘三郎さんや野田秀樹さんとの3人芝居もを経験、『小さいおうち』では、山田洋次監督に『華ちゃんは、（『男はつらいよ』の）さくらができそうだね』と言われたという実力派です。彼女は作品ごとに印象が変わるのがおもしろい。どんなキャラクターでも演じられるのではと思わせるので今後はもっと癖の強い女性の役が見てみたい」。さらに『銀の匙～Silver Spoon～』(3月7日公開)にも出演。吉田恵輔監督の演出によって作り出されるのは、どんな愛すべきダメキャラなのだろうか。期待せずにはいられない。
さらなる飛躍を遂げそうなのが、二階堂ふみ（19歳）。「二階堂さんの活躍はすでに周知の事実ですが、来年は気になる作品が目白押しということもあり、さらにブレイクするのではないかと…。世界でも注目された『歓待』（10）の深田晃司監督最新作『ほとりの朔子』が1月18日に公開するほか、6月には、2011年釜山国際映画祭のアジアン・プロジェクト・マーケットで、APM Busan Awardを受賞した熊切和嘉監督作品『私の男』が、そして夏には、中島哲也監督『渇き。』が公開されます。作家性の強い監督たちとのタッグによってどんな変化を見せてくれるか、とても期待しています」。『私の男』では、実父と知りながらも関係を深める娘という役であり、二階堂の真骨頂とも言える勢いある演技が期待できそうだ。当分、邦画界は彼女を放っておかないだろう。
さらに、門脇麦（21歳）、岸井ゆきの（21歳）、篠原ゆき子（32歳）の3人にも注目しているという。「門脇麦さんは、東京ガスのCM『ガスの仮面』で竹野内豊さんと共演しているバレリーナの女の子といえば、わかる方も多いのでは？ 彼女はバレエの経験もあり、映像や舞台で見せる体の動きがしなやか。登場するたびに、思わず目を奪われてしまうほどの存在感があります。劇団ユニット「ポツドール」主宰の三浦大輔演出の舞台『ストリッパー物語』で見せた迫真の演技も素晴らしかった」。第50回に岸田國士戯曲賞を受賞した「ポツドール」の代表作であり、三浦が監督を務めた映画『愛の渦』（3月1日公開）ではヒロインに抜擢された。役どころは地味でまじめそうな容姿ながら、誰よりも性欲が強い女子大生。難役に挑んだ彼女の体当たり演技が期待できそうだ。
