『クール・ランニング』ジャマイカのボブスレーチーム 寄付金でソチ五輪出場

2月に開催されるソチ冬季五輪の出場権を得たジャマイカのボブスレーチームだが、五輪に出場するための資金繰りに困っていることを受け、映画『クール・ランニング』(94)のモデルになったジャマイカのボブスレーチームの元選手デヴォン・ハリスが立ち上がった。
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映画『クール・ランニング』と言えば、日本でも大ヒットしたスポーツ・コメディ。同作は1988年のカルガリー冬季五輪に出場したジャマイカのボブスレーチームから着想を得て、同オリンピックに出場するために、常夏のジャマイカでボブスレーチームを組んだ選手たちとコーチの奮闘をユーモアたっぷりに描いている。コーチ役はジョン・キャンディが演じていた。
デヴォンは実際の1988年のカルガリー五輪に出場したジャマイカのボブスレーチームの元選手。1992年のアルベール五輪と1998年の長野五輪では、キャプテンとしてジャマイカチームを率いた人物だ。
今回、ソチ五輪の出場権を得たのは男子2人乗りのチーム。2002年のソルトレイクシティー五輪に出場したウィンストン・ワッツ選手がパイロットを務める。資金は8万ドル(約835万円)が不足していたということで、KGMIによると、デヴォンが発起人となりCrowdtilt.comで『クール・ランニング2』と銘打ち資金集めを開始。現地時間1月21日の時点で11万ドル(約1150万円)を超える額が集まり、終了時までに12万9000ドル(約1250万円)以上の募金が集まったようだ。
集まった資金は選手のトレーニング費用やソリや関連機材をロシアに搬送する費用に使われるという。