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<第86回アカデミー賞>今年の司会は無難だった? 授賞式を総まとめ

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レッドカーペットに登場した、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー
レッドカーペットに登場した、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー(C)AFLO

 第86回アカデミー賞に、『それでも夜は明ける』が輝いた。圧倒的なフロントランナーがいなかった今年、作品賞部門は、『アメリカン・ハッスル』『ゼロ・グラビティ』『それでも夜は明ける』の大接戦状態だった。

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 オスカー作品賞は、たいていPGA(全米製作者組合賞)と一致するが、今年はPGAを『それでも夜は明ける』と『ゼロ・グラビティ』が同点受賞。さらに、やはり重要なSAG(全米映画俳優組合賞)を『アメリカン・ハッスル』が受賞したことで、結果がなかなか読めない状態だったが、最終的には、アメリカの奴隷制度に正面から向き合う、実話をもとにした『それでも夜は明ける』が獲得。

 『ゼロ・グラビティ』は、監督(アルフォンソ・キュアロン)、撮影監督、編集、作曲、視覚効果、音響編集、録音の7部門で、今回の最多受賞となった。一方『アメリカン・ハッスル』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は無冠という結果に。

 『ダラス・バイヤーズクラブ』は、作品賞こそ逃したものの、主演男優(マシュー・マコノヒー)、助演男優(ジャレド・レト)、メイクアップの3部門で受賞。マシュー、ジャレドともに、初ノミネーションで初受賞。10代で自分を生んだシングルマザーの母に感謝の意を表し、この受賞をAIDSの犠牲者に捧げるジャレドの受賞スピーチは、大きな感動を呼んだ。

 主演女優賞は、このアワードシーズンを総なめしている『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット、脚本賞は『her/世界でひとつの彼女』のスパイク・ジョーンズが受賞した。

 アニメ長編部門には『風立ちぬ』もノミネートされていたが、『アナと雪の女王』が受賞。短編部門にも日本作品『九十九』がノミネートされていたものの、フランス映画の『Mr. Hublot(原題)』が受賞した。
 
 過激なジョークで知られる『テッド』のセス・マクファーレン監督がホストした昨年と違い、エレン・デジェネレスが司会を務めた今年は、全体的に無難な感じ。プレゼンターには、アンジェリーナ・ジョリー、アン・ハサウェイ、ダニエル・デイ=ルイス、ケイト・ハドソン、ジョン・トラボルタなど華やかな顔ぶれが揃った。(文:猿渡由紀)

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