800名から選ばれた逸材、人気モデルetc. 鬼才に見出された期待の俳優は？
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４月以降に公開する邦画のラインナップをチェックすると、話題作が目白押しだ。なかでも気になるのは、日本映画を代表する監督たちの新作に、オーディションを勝ち抜いて主役を獲得した“新人”たちが出演すること。そこで、鬼才たちに見出された期待の星を、いち早くチェックしてみたい。
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日本アカデミー賞作品賞受賞作品『告白』（10）以来となる中島哲也監督の最新作が『渇き。』（7月4日公開）。最悪の主人公を役所広司が演じることでも話題になった本作は、失踪した娘・加奈子を元刑事の父親が捜索するなかで、娘の意外な姿を知り、その真実に翻弄される父親の姿を描いている。
ヒロインである加奈子役に抜擢されたのは、小松菜奈（18歳）。ファッション誌のモデルとして活躍してきた彼女が、今作で本格的に女優デビューを飾る。監督からオーディション時に「加奈子役は彼女しかいない」と称賛されたこともあり、否応なしに期待してしまう新人俳優だ。「モデルとして活躍されてきたこともあり、画面上でとても映える方。イノセントな雰囲気が、天使なのか悪魔なのかわからない役柄にとてもマッチしています」と、宣伝担当もお墨付き。「撮影を重ねるにつれて演技が堂々としていき、監督が『小松さんの演技を通して加奈子というキャラクターへの理解を深めていった』と言うほど。素材としては最高級なものを持っています」
続いて紹介するのは、世界から注目を集める河瀨直美監督作品『2つ目の窓』（今夏公開予定）。奄美大島を舞台に、16歳の少年・界人と少女・杏子を通し、限りある“生”を生きる尊さを描いた物語だ。界人を演じるのは、村上虹郎（16歳）。俳優・村上淳と歌手UAの息子で、今作で俳優デビュー。その魅力を「目力の強さや眼差しにくぎ付けになってしまうほど。実際の虹郎さんはとても人懐っこく素直な方でしたが、スクリーンに映る揺れ動き迷いながらも真実を見つめていく界人の姿に誰しもが心を掴まれるはずです」と宣伝プロデューサーは断言する。ヒロイン・杏子を演じる吉永淳（20歳）も気になるひとり。「大好きな母親の病気に戸惑い悩みながら、少女が女性へと成長していく様を、実在する少女のドキュメンタリーを見ているように演じ切っています。本作で、女優・吉永淳を、全世界に知らしめ羽ばたいていきそう」と称している。
