なぜアメリカではTVドラマの映画化が少ないのか?ヒット見込みへのシビアさが影響
また、その『ヴェロニカ~』に関しては、「シーズン2の時にも打ち切りが噂されて署名運動などが起こり、その反響の大きさが話題になる等、以前からファンの“熱”というものが感じられた作品でした。そういう意味では、映画化する上ではファンの力というものが一番大きい気がします」と口にしつつ、こうも付け加える。
「話題性が旬なうちに映画化する必要もあるので、キャストの確保という部分も問題になってくると思います。それゆえ、海外ドラマが映画化予定と言われたところで、実現までいく作品が限られているのは、こういった様々な要因がからむ結果だと思われます。それゆえ、『ヴェロニカ~』のようなクラウドファンディングから映画化が実現される動きは、今後も増えてくるでしょうし、可能性を拡げてくれた大きな出来事だったと思います」。
もやもやしたまま終わることも多いアメリカのドラマシリーズ。そのもやもやを映画が解決してくれたら、言うことはないどころか、むしろ大歓迎。だからこそ、『ヴェロニカ~』は1つの試金石となるだろう。