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縮小するサントラ市場に挑戦! 映画ファン注目の「サウンドトラック傑作選50」に迫る

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 確かに、サントラCDを買うという行為は、一般的な音楽CDを買うのに比べると、若干勝手が違うだろう。というのも、サントラCDを買う前に、その映画を観るだけでなく、音楽までも気に入る必要があるからだ。しかし、佐渡氏の考えは、ちょっと違う。

 「弊社は創業時から、サントラに拘る理念として“サントラは20世紀のクラシック”と謳い、それは後世に必ず語り継がれる音楽になるでしょうし、そうすべきだ、ということを掲げてきました。映画という娯楽が20世紀に誕生し、それと共に生まれた音楽ですが、映画は観てなくとも音楽だけは聴いたことがある、という人はかなり多いと思います。それは現在で言う、クラシック音楽と同じ、“後世に残したい音楽”ではないでしょうか。そして、このタイミングであえて再発売し、より良い音で後世に残すということが必要かと思い、今回DSDリマスタリングによるCDやハイレゾ音源のリリースへと至りました」。

 今回のサントラ傑作選50では、『スター・ウォーズ・トリロジー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー・トリロジー』『ヒックとドラゴン』など、多種多様なタイトルが並ぶ。佐渡氏のオススメは?

 「なかなかこれだけの作品の中からピックアップをするのは難しいのですが、『エイリアン2』はオーケストラ演奏による音の余韻を存分に楽しめるようになっていますし、現存するマスター音源のクオリティがそれほど良くないモリコーネの『1900年』も“最高の音になった”とお褒めの言葉を頂いたり、悪魔の賛歌を奏でる『オーメン』の恐ろしいコーラスの奥行き感など、今まで聴こえなかった、感じなかった音を楽しめるようになっているかと思います」。

 とにかく聴いてもらえれば、“サウンドトラック傑作選50”の良さがわかるだろう。当時の思い出も一緒なら、より楽しめるはずだ。そして、気になる今後だが、「もちろん権利的な問題もありますが、またそれなりの作品が集まった時点で、きっちりと同様の企画を立ち上げたいと思っています」とのこと。そのときを楽しみに待ちたい。

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