『ER 緊急救命室』S・スピルバーグ、D・フィンチャーら有名監督製作、海外ドラマ

関連 :
映画とテレビドラマの垣根がなくなって久しい近年。著名な映画監督が次々と海外ドラマ界に進出している。最も有名なところでは、スティーヴン・スピルバーグが『ER 緊急救命室』をはじめ、『フォーリング スカイズ』『SMASH』『アンダー・ザ・ドーム』『エクスタント』など多くのドラマの製作を務め、ヒットへと導いている。ほかにも「あの監督も?」という作品を挙げてみよう。
【関連】有名監督が手がける海外ドラマ<フォトギャラリー>
少しさかのぼって、映画『イレイザーヘッド』、『エレファント・マン』のデヴィッド・リンチが『ツイン・ピークス』を製作し、世界中で大ブームに。リンチは新シリーズでも製作総指揮を務めることが先日発表された。
ほかにも有名なところでは、『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボンが『ウォーキング・デッド』を、『ソーシャル・ネットワーク』『ゴーン・ガール』のデヴィッド・フィンチャーが『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の製作などを務め、これらは放送開始前から注目を浴び、やはり大ヒットとなっている。
上記のビッグネーム以外にも、日本でも著名な映画監督が企画や製作総指揮を務めたり、監督や脚本を担当したりしている海外ドラマは多数ある。『ソルト』『今そこにある危機』のフィリップ・ノイスは、女性キャラクターの活躍が魅力のドラマ『リベンジ』や『TRU CALLING トゥルー・コーリング』を、『ナショナル・トレジャー』『クール・ランニング』のジョン・タートルトーブはマニアなファンを獲得した『ジェリコ ~閉ざされた街~』や『ハーパーズ・アイランド 惨劇の島』を製作。
また、意外に知られていないのが、『ブレードランナー』『グラディエーター』のリドリー・スコットと、『トップガン』『アンストッパブル』の今は亡きトニー・スコットの兄弟が共同で『NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル』や『グッド・ワイフ 彼女の評決』の製作を務めいていること。スコット兄弟は、『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』『ザ・ハンガー』などのドラマにも揃って携わっている。
『ニキータ』や『トランスポーター』『TAXi』など、監督や製作・脚本を担当した映画がテレビドラマ化されてきたリュック・ベッソンは、テレビオリジナル作品『リュック・ベッソン ノーリミット』で企画・製作総指揮を務めて話題に。
今後も、『大統領の執事の涙』『プレシャス』のリー・ダニエルズが企画・製作総指揮などを務める『Empire 成功の代償』や、『シックス・センス』『サイン』のM・ナイト・シャマランが製作総指揮・監督を務める『Wayward Pines(原題) 』などが日本上陸予定。映画監督ならではのセンスが光る上質な海外ドラマから目が離せない。