アカデミー女優賞を獲得した若き新鋭2人 “地道なキャリア” が共通点
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一方、『リリーのすべて』で性別違和に気づき変化してゆく夫(エディ・レッドメイン)に苦悩する妻を演じたアリシア・ヴィキャンデルはスウェーデン出身。幼い頃からバレーを始めるも、けがの影響で10代後半でバレリーナになる夢を挫折。演劇学校を2度落ちたこともあり、一度はロースクールへ進学するが女優の道を追い求める。
スウェーデンの人気TVドラマや短編映画などに出演し地道にキャリアを積み、スカンディナヴィアで評価されたのち、アメリカやイギリスへ活動の場を広げようとオーディションテープを送る日々が続く。ヴィキャンデルはその時の思い出を「“結構です”との言葉すら聞くことはなかったの。だから自分でロンドンへ行かないと、と思ったわ」と語っている。
転機が訪れたのは2009年。スウェーデン映画『Pure(原題)』で主役を演じ批評家たちから絶賛を浴びる。その後、キーラ・ナイトレイ主演の『アンナ・カレーニナ』、マッツ・ミケルセン主演『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』『コードネーム U.N.C.L.E.』と次々に話題作の重要キャラクターとして抜擢。そして2015年、オスカー俳優・レッドメインの“妻”という大役を手にした。
オスカーを手にしたヴィキャンデルはThe guardianに対し、幼い頃、夜中の2時に母親に起こしてもらい毎年この授賞式を見ていたと明かしたそうで、受賞後は自身に起きたことが信じられない様子であったという。夢を若くして手にしたヴィキャンデルの次回作は、2016年公開予定の「ボーンシリーズ」新作『JASON BOURNE(原題)』だ。
ラーソン出演『ルーム』は4月8日、ヴィキャンデル出演の『リリーのすべて』は3月18日公開。スターダムを駆け上る次世代女優の演技に期待が高まる。