小芝風花、上白石萌音、浜辺美波…2011年芸能プロオーディション出身女優が開花
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それにしてもビッグオーディション出身者というのに、5年前の入賞者がようやくブレイクの兆しというのは、いささか時間がかかりすぎではないか…という印象を持つ人も多いかもしれない。
大手芸能プロのオーディションでは、グランプリになると主演映画やCDデビューなどの特典が用意されるケースもあるが、華々しくデビューできたとしても、それだけでお茶の間レベルの知名度を得るのは難しい。
すでに人気のあるアイドルグループのメンバーとして活動する場合や、トーク力やキャラクターが際立ちバラエティで活躍できる人は早い段階でブレイクできるが、女優・俳優や、ソロアーティストの場合はブレイクするまでに時間を要する。たとえば『ホリプロタレントスカウトキャラバン』出身者の中でも特に出世している綾瀬はるかも、ブレイクまでに約5年かかっている。
自社制作の作品や自社所属タレントが主演を務める作品では大きな役に送り込めるが、それ以外の作品では、基本的には他の若手とともにオーディションを受けて役を勝ち取っていくことになる。本当の勝負はそこからなのだ。
小芝は青春もの、群像劇への出演が多かったが、集団の中でキラリと光る存在感を発揮し評価されていった。浜辺はアニメ原作のファンが多い“あの花”でファンを満足させる芝居を見せ、上白石も作品で「あの子は誰?気になる」と思わせる存在感を残し、女優として着実に歩を進めてきた。
2011年組以降では、「アミューズオーディションフェス2014」でデビューし『あさが来た』に“ふゆ”役で出演した清原果耶、「全日本国民的美少女コンテスト」の2012年グランプリで『表参道高校合唱部』にレギュラー出演した吉本美憂らがおり、長い目で今後の活躍に期待したい。