『3年A組』菅田将暉「自分の行動に責任を持てよ!」 相次ぐ不適切投稿にリンク

10日に放送された第6話では、クライマックスで展開した鬼気迫る芝居に“菅田将暉の演技”がツイッターのトレンドワード入りを果たしたドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系/毎週日曜22時30分)。菅田演じる教師・柊が放ったセリフが、今の社会問題と絶妙にリンクし“世の中に響く言葉”として視聴者にインパクトを与えている。
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第6話は、亡くなった澪奈(上白石萌歌)のフェイク動画の黒幕を巡り、犯人探しが展開。かつて水泳部に在籍していた涼音(福原遥)は、顧問の坪井(神尾佑)によるハラスメントに苦しんだことから“黒幕は坪井である”と確信。自身が受けたハラスメントの被害と、黒幕は坪井であることを告発する動画を作成し、それをネット上に投稿しようとする。しかし黒幕が坪井でないことが判明し、動画の投稿は柊(菅田)によって未然に阻止されていた。
“黒幕は坪井”という虚偽が含まれる動画が投稿されていたと思い込んでいた涼音は、柊から告発動画がアップロードされていないことを知らされると、その場に倒れこみ「良かったぁ…」と一言。涼音の何気ない言葉に対して怒りが沸点に達した柊は「この動画が世間に広まったら坪井先生がどんなひどい目にあっていたのかよく考えたのか!?」と一喝する。さらに「お前の不用意な発言で、身に覚えのない汚名を着せられ、本人が! 家族が! 友人が! 傷つけられたかもしれないんだ!」と扉に手を打ち付けながら怒鳴る。そして彼の剣幕に気圧されるほかの生徒たちに向かって柊は「自分の言葉に! 自分の行動に! 責任を持てよ!」と呼びかけるのだ。
1月の下旬から2月にかけて、大手牛丼チェーンや回転ずしチェーン、コンビニエンスストアなどで撮影された従業員による不適切動画が相次いで投稿され、次々とその存在が発覚し社会問題化した。仲間内のお遊びであっても、それをインターネット上に投稿することは、世界中に情報を公開してしまうということ。内容によっては被害を受ける人やグループも出てくるのだ。
今の社会問題とリンクする柊の言葉。年齢や立場を問わず、胸に留めておくべきだろう。(文:スズキヒロシ)