日向坂46・齊藤京子、オーディション落選の日々も 高い“プロ意識”で躍進
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■高い“プロ意識”で努力し続けるアイドル
一度は芸能界への道を諦めかけた齊藤であったが、大きな転機が訪れたのは高校3年生の秋。かつて同じレコード会社のオーディションで知り合った今泉佑唯(当時、欅坂46のメンバーで2018年にグループを卒業)をテレビ番組で見かけた彼女は、のちに姉妹グループとなるけやき坂46のオーディション開催を知り「どうせ落ちるならこれを最後に挑戦してみよう」(※2)と奮起した。
そして、彼女はようやくアイドルとしてステージへ立つ切符を手に。しかし、目標はさらに先にあった。胸の内では「この世界に入れたんだったら、中途半端はいやだ。私は絶対に有名になりたい。ひらがなが漢字のアンダーグループなんだったら、ひらがなのなかで一番頑張って選抜の漢字メンバーになろう」(※3)と野心を秘めていた。
TIF2017に出演した時のけやき坂46(左から)齊藤京子、佐々木久美、東村芽依
そこからにじむのは、彼女ならではのストイックさ。グループの改名前に「“けやき”っていう言葉がついてる限り、世間の人からは『本物の欅坂じゃないグループ』って思われる」(※4)と俯瞰(ふかん)していたというエピソードからも、持ち前のプロ意識の高さが垣間見える。
先述した『DASADA』のインタビュー時、改名を経た今では「自分たちしかいないし、自分たちだけで歩いていかなければという責任感」が芽生えたと語っていたが、今なお初心を忘れない。握手会で一度見たファンの顔を忘れない。グループの公式アプリを通して精力的にメッセージを送ってくれるといった評価も、彼女ならではの姿勢をよく表している。
こうした振る舞いの背景には、おそらく「強く憧れていた世界へ意地でも食らいついてやる」という思いがあるのかもしれない。彼女の抱く覚悟は、さらなる高みを目指すグループの原動力になっているはずだ。(文:カネコシュウヘイ)
※1『日向坂46ストーリー』P64 ※2『同』P67 ※3『同』P68 ※4『同』P330
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