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『ナウシカ』では苦い経験も 海外版ポスターで振り返る「スタジオジブリの名作たち」

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日本版と雰囲気が異なるジブリ映画の海外版ポスター
日本版と雰囲気が異なるジブリ映画の海外版ポスター 写真提供:AFLO

 夏の『金曜ロードショー』(日本テレビ系/毎週金曜21時)といえば、毎年恒例のジブリ特集。今年は、13日から『もののけ姫』、『猫の恩返し』、『風立ちぬ』が3週連続で放送される。国内外でも高く評価されるジブリ作品だが、実は、海外版のポスターは雰囲気が異なる。特に『風の谷のナウシカ』においては、苦い経験もあるようで…。ジブリ特集放送を機に、歴代作品の海外版ポスターを振り返ってみたい。

【写真】「改悪」とも呼ばれた『ナウシカ』海外版ポスターも 「スタジオジブリ」海外版ポスター集

■ロマンス色強い『風立ちぬ』

 まずは、『金曜ロードショー』でも放送される『風立ちぬ』(2013)。日本版ポスターでは、ヒロインの里見菜穂子が高原で絵を描いている様子が切り取られているが、アメリカ版では菜穂子と主人公・堀越二郎がキスをするシーンに変わっている。

(左から)『風立ちぬ』(2013)のアメリカ版ポスター、日本版ポスター 写真提供:AFLO
 「いざ生きめやも。」のキャッチコピーとともに、りりしい菜穂子の姿を映し出した日本版は、まさに生きる力を感じさせる迫力がある。その一方で、少し淡い色合いとなったアメリカ版では、よりロマンスを感じさせる仕上がりに。菜穂子と二郎の顔が見えないのも特徴だ。

 英語版の吹き替えキャストは、二郎役に『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが起用されたほか、『クワイエット・プレイス』でおなじみのジョン・クラシンスキー&エミリー・ブラント夫妻が、それぞれ本庄季郎と菜穂子の声を演じた。

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