ティファニー・タンの新たな代表作『燕雲台』、初の“皇后ドラマ”で女傑の一代記を熱演!
女性が活躍する中国時代劇ドラマがますます増える中、ヒロインが国を導いていく“皇后ドラマ”の新たな傑作として中国で記録的なヒットとなった『燕雲台‐The Legend of Empress‐』。近年の“皇后ドラマ”のヒット作を振り返りつつ、日本でも人気の高いトップ女優ティファニー・タンが満を持して皇后を演じた本作の見どころをあわせて紹介していきたい。
【写真】まさに才色兼備! 『燕雲台』主演のティファニー・タン
■『武則天』『ミーユエ』『瓔珞<エイラク>』… 中国時代劇の鉄板ジャンル“皇后ドラマ”
皇帝の妻となり後宮でのし上がったヒロインが国をも動かしていくサクセスストーリーを描いた“皇后ドラマ”は、日本でも多くの視聴者の心を掴んでヒットしてきた。例えば日本人にも馴染み深い武則天(則天武后)の一代記を描いた『武則天‐The Empress‐』は、それまで悪女のイメージだった彼女のイメージを一新する魅力的なヒロイン像が支持され、秦の始皇帝の高祖母に当たる宣太后にスポットライトを当てた『ミーユエ 王朝を照らす月』は、中国統一への道筋を切り拓いた力強い女傑の生き様が感動をもたらした。
また、近年では清の乾隆帝時代の後宮が舞台の『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』が、女性版“半沢直樹”というべき痛快な倍返しで生き抜く現代的なヒロインを描き出し、新たな中国時代劇ファンを生んだ。
■“皇后ドラマ”には人気と実力を兼ね備えたトップ女優たちが参戦
こうした“皇后ドラマ”の主人公は若き日から晩年までも演じきる演技力が求められるため大物女優がキャスティングされることが多い。これまでも『武則天‐The Empress‐』のファン・ビンビンや『ミーユエ 王朝を照らす月』のスン・リーのようなトップ女優たち、『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』のジョウ・シュンや『大明皇妃 ‐Empress of the Ming‐』のタン・ウェイのような海外でも知名度の高い名女優たちが主演してきた。
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また、『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』のウー・ジンイェンのように、“皇后ドラマ”での成功がキャリアアップに繋がった例も。つまり、第一線の女優なら“皇后ドラマ”には必ず出演しておきたいと思うもの。映画・ドラマの両方で活躍し国際的にも人気の高いティファニー・タンも例外ではなく、『燕雲台』で本格的な“皇后ドラマ”に挑むことになった。
■ ティファニー・タンが挑んだ初の本格的な“皇后ドラマ”
ティファニー・タンが『燕雲台』で演じたのは、中国史上初の征服王朝“遼”の第五代皇帝・景宗(けいそう)の皇后で第六代皇帝・聖宗(せいそう)の実母でもある睿智蕭(えいちしょう)皇后。草原を渡っていく遊牧民族である契丹(きったん)族の彼女は、政治家としての手腕を発揮しただけでなく、ロマンティックな恋の伝説もある勇敢で行動力のあるヒロインだ。
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これまで描かれてきた漢民族の皇后と違って、遊牧民族ならではの自由奔放さ、男性とも同等に渡り合う強い女性像は、中国でも多くの女性視聴者から支持され、これを熱演したティファニー・タンは中国最大のSNS、Weibo(ウェイボー)主催のアワードでスター賞を受賞。
また、本作は豪華な共演キャスト、髪飾りや冠などの装飾品も華麗な色鮮やかな衣装、綿密な時代考証によって再現された契丹文化も大きな話題を呼んだ。こうして “皇后ドラマ”に新風を吹き込んだ本作は、ティファニー・タンにとって自他共に認める新たな代表作に。ティファニー・タンの渾身の演技だけでも、一見の価値ありと言えるだろう。
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