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『ソニック VS ナックルズ』ジム・キャリー、ドクター・ロボトニックのヘアスタイルが激変した理由を語る

映画

映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』場面写真
映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』場面写真(C)2022 PARAMOUNT PICTURES AND SEGA OF AMERICA, INC.

 日本発のキャラクターをハリウッドで実写映画化した『ソニック・ザ・ムービー』の続編『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』がいよいよここ日本でも公開。全米では前作で記録したゲーム原作映画史上最高の興行収入記録を早々に抜き去り、世界各国で初登場No.1を飾るなど躍進が止まらない本作。もちろん本編もパワーアップを果たし、ソニックには新たな仲間テイルスが加わり、一方前回ソニックに完敗しキノコの星に飛ばされたドクター・ロボトニックは、ソニックにライバル心を燃やす銀河一危険な戦士ナックルズを引き連れ、またしても地球征服を狙う模様。そんな懲りない男ロボトニックを好演するジム・キャリーに、ナックルズとの共演や、大きく変わったロボトニックのヘアスタイルの謎について聞いた。

【写真】銀河一危険な戦士ナックルズ

――ドクター・ロボトニックのスキンヘッドと伸びたひげは前作ラストでお目見えしましたが、なぜこのようなヘアスタイルになったのでしょうか?

 前作のドクター・ロボトニックの髪型は、いわば戦いに敗れた「ヘアスタイル」。ソニックに敗れた過去を捨てるために、負けた時の髪型は捨てなきゃならないんです。あの髪型は負け犬のエネルギーに満ちていますから。それに彼が物語の冒頭にいるのはキノコの星です。いろんなキノコが生えている星で、恐らくキノコだけを食べて彼は生活している…。体にどんな異変が起きるか、想像もつきません。きっとその影響もあったと思います。

 ひげに関しては、特徴的なあのひげは僕にとってある種の温度計のような存在。昔の体温計の水銀の部分みたいに伸び縮みします。そして長くなればなるほど、ドクター・ロボトニックのエゴのレベルが大きくなる。エゴの度合いが分かる測定器なんです。もし制作陣が僕の言う通りにしてくれていたら、ドクター・ロボトニックのヒゲの長さはカメラのフレームの外まで伸びるくらいとても長くなっていたと思いますよ!(笑)

――ナックルズとの共演はいかがでしたか?

 イドリス・エルバがキャラクターの声を担当しているんですが、本当にすてきでした。彼が演じてくれることにすごくワクワクしましたね。彼は素晴らしい役者ですから。彼の作品を多く見ていますが、すごいエネルギーを感じます。彼の持つエネルギーが、ナックルズにもクールなエネルギーをもたらしてくれました。それにナックルズからは威厳も感じます。ナックルズは自分の中に規範を持っていますが、ロボトニックは持っていない。ナックルズにはブレない軸がありますが、ロボトニックはそういうものをとうの昔にゴミ箱に捨ててしまったんだと思います。でも2人はいいコンビです。ナックルズは危険な戦士ですが、ロボトニックに利用されてしまいます。ロボトニックは友達のふりをして相手を利用して、用が終わったら捨てる…いわば純粋な悪です。または純粋なナルシシズムとも言える。つまり、マスターエメラルドを持った悪質で最悪のナルシストです。

――『ソニック・ザ・ムービー』シリーズの一員としての本作の感想と魅力を教えてください。

 素晴らしい体験です。この作品の表現が大好きだし、作品の持つ優しさやかわいらしさも気に入っています。前作の脚本を読んだ時はおバカな話だと思いましたが、このゲームやキャラクターはとても多くの人に愛されています。確かに親しみやすく、ソニックもどこか愛らしいと感じました。まるで11歳の子どものように、恐れることを知らないほどまだ幼くて、誰にでも思いやりを持っています。そして人間の世界で起きるおバカな出来事も受け入れている。それってどこか美しいと僕は思うんです。無邪気に遊ぶ子どもを見て感じる感情ですね。自分が純粋だったころを思い出すんです。世間ずれして疑い深くなる前の自分をね。(取材・文:編集部)

 映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』は公開中。

ジム・キャリー、ドクター・ロボトニックの髪型の変化を語る/映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』インタビュー

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