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山崎怜奈が「言葉」を大切にする理由 浴びせられた言葉に「傷付いた」過去も

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山崎怜奈
山崎怜奈 クランクイン! 写真:山田健史

 乃木坂46の卒業から約8ヵ月。山崎怜奈は、ラジオパーソナリティ、タレント、コメンテーターとマルチな肩書きで多忙な日々を過ごす。彼女の軸にあるのは「言葉」で思いを発するということ。自身初のフォトエッセイ『山崎怜奈の言葉のおすそわけ』(マガジンハウス)にも表れる、言葉へのこだわり、繊細さの裏にあった過去の体験とは。

【写真】さまざまな表情を見せる山崎怜奈 撮り下ろしカット

■悩みやコンプレックスなど「負の感情に取りつかれなくなった」

 山崎のフォトエッセイ『山崎怜奈の言葉のおすそわけ』は、女性向けライフスタイルマガジン『Hanako』(マガジンハウス)の公式ウェブメディア『Hanako ウェブ』で2021年8月から掲載している同名連載の第1回〜第33回までを、豊富な撮り下ろし写真とともに収めた1冊。書籍オリジナルコンテンツとして、お笑いトリオ、パンサーの向井慧や脚本家・三谷幸喜との対談も実現。ラジオパーソナリティ、タレント、コメンテーターなど、マルチに活躍する彼女の“等身大”の思いを凝縮している。


――アイドル時代から書き続けたエッセイが1冊の本に。出版への思いは?

山崎:初の著書『歴史のじかん』(幻冬舎)からわずか2年ほどで、2冊目の本を出版できたのはうれしかったです。ただ、前作が歴史本だったので、ファンの方からすれば、フォトエッセイを出すことになったのは意外だったかもしれません。掲載された写真は自分も好きですし、ファンの皆さんが喜んでくださってうれしいです。

――その時々の思いを、ストレートに表現した作品も多数収録。執筆当時の思い出は?

山崎:悩んで書いた文章はまどろっこしく、編集部の方にアドバイスを頂きながら直しました。反対に、スッキリとのびのび書いているのが伝わる文章は、スラスラッと書き終えて。気持ちが文章に乗ると思いました。

――ときには、自宅で「午前2時」に書く日もあったそうですね。

山崎:全部ではないですけど、忙し過ぎて、日をまたいでから書く日もたびたびありました。私の場合、1人の時間でないと筆が進まないんです。行き帰りの車中や仕事の楽屋では集中できなくて、1人で喫茶店にいるとき、夜中、自宅にいるときをメインに執筆していました。


――エッセイでは自身の悩みやコンプレックスなど、負の感情も吐露。素の自分と向き合う苦しさはなかったのでしょうか?

山崎:この数年で負の感情に取りつかれなくなってきたんです。いさぎよく、すぐ忘れようとするし、覚えていても無駄だなと思うので。でもエッセイでは、負の感情だとしても「覚えておいた方が身のため」「もしかしたら同じ気持ちを抱く読者の方もいるかもしれない」と思ったことを書いてみました。

――以前、『SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ』(Tokyo FM/毎週土曜17時)にゲスト出演されたとき、パーソナリティの麒麟・川島明さんが山崎さんのことを「物事を俯瞰(ふかん)」で見ていると評価していましたが、お話を伺っていても伝わってきます。

山崎:自分すらも客観的に見ているし、あまり感情的にならないんです。それでも何かつっかかったときは、ラジオやエッセイで吐き出しています。言葉にしたら、それ以上考え込むのをやめる。そうすればストレスも減ります。

――昔も今も変わらず?

山崎:変わっていません。たぶん、小さい頃からずっと。自分からやりたいと思ったことでも、環境やタイミングなど、条件を見てやめることがあるし、どちらかというと理屈型なんです。慎重ですし、衝動的に感情が動いて「何かやっちゃいました…」ともならなくて。俯瞰的に見過ぎている自覚もありますけど、自分に酔えないし、これからも変わらないと思います。

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■言葉を大切にする理由は他人の「言葉に傷付いた」経験があるから

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