亀梨和也が演じる鷹野和也が帰ってくる! 『正義の天秤』シーズン2のテーマは“責任感”
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亀梨和也が演じる元医師で天才弁護士の鷹野和也が帰ってくる。型破りな鷹野が、自身の冤罪の悲劇に苦しみながらも、数々の難事件の真相を暴く本格法廷ミステリー『正義の天秤 season2』が、ついに今夜スタート。「正義とは何なのかを改めて考える作品になっている」と語る亀梨に、本作の見どころや撮影の裏話を聞いた。
【写真】自転車に乗って何かを見つめる鷹野(亀梨和也) 『正義の天秤 season2』第1話場面カット
■シーズン2の鷹野のテーマは“責任感”
シーズン1最終回で、恋人を襲った犯人の弁護を担い、葛藤の末、無期懲役を勝ち取った鷹野。その後、師団坂法律事務所を去った鷹野だったが、その3ヵ月後、事務所に戻ってくる。
「シーズン1では、恋人にまつわる事件とどう向き合っていくのか、鷹野がなぜ弁護士になったのかを突き詰めていきました。それぞれのキャラクターの、そして師団坂としての『正義とは?』が独自の角度を持って描かれていたので、現実の弁護士さんとは少しズレてしまっているとは思いますが、そこがこの作品の魅力になっていたと思います」と、亀梨は改めてシーズン1を振り返る。
シーズン1では鷹野という役柄を演じる上で「プロデューサーや脚本家、監督と、立ち振る舞いなども、最後まで意見を交わしながら演じていきました」と振り返る。そして、「シーズン1の鷹野は、絶対的な強さがあって、何事にもダダダッと突っ込んでいくところがあった。ですが、シーズン2では、彼の中の揺らぎや、(刑事事件を担当する)ルーム1の間にはシーズン1を経たからこそのチームワークが出てきて、より人間味のあるキャラクターになっていると思います」と明かす。
「シーズン2で師団坂法律事務所のメンバーたちと再び交わる中で、どういう責任があるのか、どういう関係性を築き上げるのかは考えながら演じました。特に“責任感”は自分が演じる上でテーマとして持っていたところです」。
さらに、「鷹野は変わり者なので、それを見せていきたいとは思うけれども、過度にやり過ぎてしまうとリスクもある。どこまでいけるのか、自分の感覚を大切にして、バランスをとろうと考えていました」とも。そうした鷹野のキャラクターは、シーズン2での彼の登場シーンにも反映されている。
「思い切った登場の仕方をした方がいいと思ったので、視聴者の方には彼の顔を見せなくてもいいんじゃないかと僕から提案しました。視聴者の方に委ねる演出になっています」。亀梨がそう話す、鷹野の登場シーンにも期待したい。
■スーパーボールさばきも健在! バリエーションに乞うご期待
シーズン1に引き続き、師団坂教会の女性牧師・冨野静子を演じる山口智子との芝居合戦も見どころの一つだ。
「台本には細かな動きまで書いてあるわけではなかったので、山口さんとのシーンはお互いにディスカッションをして、監督に確認をとりながら作り上げました。山口さんは柔軟性があり、本番まで妥協しない方。その姿勢はさすがで、刺激にもなりましたし、作品を豊かにしてくれる時間でもあったと思います」。
撮影では「映像では伝わっていないかもしれませんが、自転車のシーンはキツくて…」と苦労も。「1話で新聞配達をして事件を調べていくシーンでは、カゴに入った新聞の重みでハンドルが曲がってました(笑)。電動アシストもない自転車だったので、とにかく大変だった。でも、いいトレーニングになったと思います」と笑う。
さらに、シーズン1で目を引いたスーパーボールを触りながら考えごとをするシーンは今シーズンでも健在。「どんなバリエーションで掴むのか、楽しみながら試行錯誤しました。もちろん、失敗することも多いので、何度もやり直したシーンもありますが、スタッフさんとも意見を出し合って、毎回、違う掴み方になっていると思います。ちょうどサッカーのW杯明けに撮影していたので、『足を使ってみる?』なんて話もありました」と楽しそうに教えてくれた。