『攻殻機動隊』田中敦子、草薙素子は“近づきたい”から“相棒”に「素子と出会わなければいまの私はいない」
――本作はNetflixで配信されたシーズン2を再編集した作品ですが、ご覧になってどんな感想を持ちましたか?
田中:今回は藤井道人監督が再構成されたのですが、劇場で作品を観る人にとって非常に分かりやすい感じになったのかなと思います。藤井監督と言えば『新聞記者』など素晴らしい作品を撮られている監督さんなので、本編を拝見して、実写映画を撮る方が再構築すると、また違ったカラーになるんだなと感心しました。
劇場版『攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間』場面写真 (C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
――ファンのみなさんには、本作のどんなところに注目してほしいですか?
田中:Netflixでシリーズを通してご覧になっている方は、ラストがちょっと変わっているので、そこに驚いてもらえるのかなと。最後、ちょっと台本やセリフが変わっているんです。
――本作は“完結編”という位置づけの作品かと思われるので、変わったというラストは楽しみですね。
田中:そうですね。このシリーズって『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』も『攻殻機動隊 S.A.C.』も終わり方が、少し先を暗示させるような形になっているんですよね。今回もバトーとのシーンになりますが、また先を予感させるような終わり方になっているのかなと私は感じています。
――劇場の大きなスクリーンでまた本作が観られるのもとても楽しみです。
田中:配信もいろいろな方に手軽に観ていただけるということでとてもありがたいのですが、劇場の大きなスクリーンで観るというのは、また違った感動が得られると思うので、とても光栄です。
田中敦子