秋元真夏が明かす、結婚観&理想のパートナー「両親の関係性に憧れています」
――ここからは最近の活動についても聞かせてください。乃木坂46卒業から約2年半が経ちましたが、グループを離れての生活には慣れましたか?
秋元:ようやく慣れてきましたね。最初の頃は楽屋で1人なのをどうしたらいいのか分からなかったり、悩んだときに「誰に相談すればいいんだろう」と戸惑ったりすることもありました。でも最近は、そうしたことも自分の中で解決できるようになってきましたし、1人の時間を有意義に使えるようにもなってきました。環境にも少しずつなじんできたと思います。
――慣れるまでにはある程度の時間が必要でしたか?
秋元:そうですね。1年くらいは「ツアーに出たい」「踊りたい」「歌番組に出たい」という気持ちがあって、乃木坂46時代の映像を見返すこともよくありました。でもその後、新しく出演させていただいたレギュラー番組の現場で仲間ができて、徐々に“ホーム”のような安心できる場所ができたことで、今はすごく楽しめています。
――乃木坂46のメンバーには卒業後、ソロで活動している方がたくさんいますが、その中でも秋元さんは、グループ時代とのギャップが少ない印象を受けます。
秋元:そう言ってもらえるのはすごくうれしいです。アイドル時代の自分がすごく好きだったので、「イメージをガラッと変えたい」とは思っていないんです。例えば、「ズッキュン!は、もうやってません」みたいな切り離し方はしたくなくて。今までの自分を引き継ぎながら、その時々に合わせて形を変えつつ進んでいけたらと思っています。
――いろいろな仕事に取り組む中で、「これは向いている」「これは向いていない」と感じるようになったことはありますか?
秋元:前は「全部向いてます! 全部好きです!」って言わなきゃいけないと思っていたんですけど、今は自分の中で冷静に判断できるようになってきました。でも、「向いてないからやらない」「好きじゃないからやらない」ではなくて、そういうときは準備をしっかりして、臨もうという考え方に変わってきました。
向いているというか、すごく楽しめるのは、『よるのブランチ』や『ヒルナンデス!』のように、毎週同じメンバーと会えるホーム的な現場です。そういう場所ができると安心できますし、信頼関係も築けて、相談もしやすくなります。そういう空間で過ごすのは、自分にとってすごく心地よく感じていますね。
――エッセイでは結婚観についても触れられていました。グループ在籍中は「将来はママタレ(ママタレント)になりたい」と話していたこともありましたが、現在はどんな将来像を描いていますか?
秋元:そこはあまり変わってないですね。いつまでにとは考えてはいないんですけど、いずれ結婚して、出産ができたとしたら、自分のライフスタイルを発信していきたいと思っています。同世代の主婦の方やお子さんを持つ方々と、思いを共有できる存在になれたらうれしいなって。常に身近な存在でいたいです。
――理想のパートナーについても書かれていましたが、改めてどんな人が理想ですか?
秋元:すごくシンプルなんですけど、思いやりがあって、きちんと話し合いのできる人が理想です。何かトラブルが起きたときに、逃げたりせずにちゃんと会話をして、解決に向かって一緒に歩んでいけるような人。私の両親は結婚して33年目くらいなんですけど、今も仲良しで、そういう関係性にすごく憧れています。
――思いが込められたエッセイも、自然体な姿の写真も収められた1冊になりました。
秋元:これだけ長い時間をかけて、自分でも深く関わらせていただいたのは初めてだったので、本当に楽しかったです。文章を書いたり、写真を選んだり、大変なこともあったんですけど、その分、大好きと胸を張って言える1冊になりました。今の32歳の私がしっかり詰め込まれていて、まさに名刺代わりのようなフォトブックになったと思います。
(取材・文:堀タツヤ 写真:山田健史)
秋元真夏フォトブック『淡淡(あわあわ)』は幻冬舎より8月20日発売。価格は2970円(税込)