譜久村聖、モーニング娘。卒業後1年の休業を経て実感「自分は心から仕事が好き」
  

――譜久村聖として音楽の世界で生き続けていますが、M-line Specialのステージではグループ時代との違いも感じていますか?
譜久村:軸があったものに途中から参加しているので「M-line Specialらしさとは何だろう?」と、常に考えながらステージに出演しています。メンバーは個々で活動しているので、グループ時代にあったいい意味でのバチバチ感がなく、自分を出すのはむしろ難しいです。でも、音楽を広められる大切な場所ですし、ステージごとで出演メンバーが必ずしも固定されないライブに「それでも足を運んでみたい」と、ファンのみなさんにどうすれば思ってもらえるかと個人とは別軸で考えています。
――歌える環境を大切にしながら、ソロアーティストとしての可能性は未知数ですね。
譜久村:もっと曲を出したいし、もっと動きたいと思っています。今はツアー「M-line Special 2025 Autumn ~Make Some Noise!~」(9~11月)を回っていて、楽屋で「自分に合う曲って何だろう?」と参加メンバー同士で話しているんです。グループ時代には出てこなかった話ですし、相手との会話で何かが生まれる気もして。12月に一緒にツアーを回っている小関舞ちゃんと森戸知沙希ちゃんがコラボレーションシングルをリリースするのも新しい試みで、2人が楽しんでいるのを見て私も刺激を受けたし、怖がらずに何がやりたいのかをもっと伝えていきたいです。
――かたや、モーニング娘。時代の同期である9期メンバーのみなさんとは、今も強い絆を感じられます。
譜久村:会話の内容は日に日に大人っぽくなってきました。でも、距離感はまったく変わりません。7月7日にあったえりぽん(生田衣梨奈)のバースデーイベントで久々に会ったんですけど「わー、久しぶり!」とはならずに「やぁ」と一言目の挨拶を交わす程度で、昨日も会っていたかのようなテンションでした(笑)。翌日に開催されたえりぽんの卒業公演では12期メンバーとOCHA NORMAの窪田七海ちゃんも私たちのもとにきてくれて、みんなでワチャチャする空気感で、ひと昔前のような懐かしさもありました。

――譜久村さんたちが巣立ったモーニング娘。’25は現在、どのように見守っていますか?
譜久村:コンサートを観るたびに感動します。パワフルなメンバーの元気、エネルギーが伝わってくるんです。たまにしか会えないのでしゃべりたい気持ちもありますし、鑑賞後には素直な感想を伝えています。新曲の『気になるその気の歌』とかも好きなんです。後輩のみんなが今のモーニング娘。を体現してくれているし、OGとしても誇れます。
――25年7月に卒業した生田さんを経て、リーダーを継いだ12期メンバーの野中美希さんにも、特別な思いがあるのではないでしょうか?
譜久村:野中を中心にしながらみんなが動いていて、野中自身もまとめようとしている姿を見て、心から応援したくなりますし、会ったときに「頑張ってね。何かあったら、いつでも相談に乗るから」と伝えました。(11期メンバーの)小田(さくら)に加えて、野中と同期の牧野(真莉愛)も新たなサブリーダーになって、12期がトップに立ち新しい空気感になったので、野中には「昔の形は気にしなくていいからね」とも言ったんです。リーダーになってから「今まで気が付かないこともあった」と野中が話してくれて、うれしかったです。
(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:米玉利朋子[G.P. FLAG inc】)
 譜久村聖写真集『Vers l’Aube』『瑠璃藍』は、ワニブックスより10月30日発売。『瑠璃藍』は3500円+税、『Vers l’Aube』は6200円+税(メイキング DVD90分と超レアカットお風呂ポスター付き)。

      
            
            
            
            
            
            
         
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					
					